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ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

ビートの中華製ドラレコを再刷新

刷新したビートの中華製ドライブレコーダーは、一般的な縦型フォルムだ。この縦型がどうもビートには具合が悪い。アイドリング時や走り出した時の振動が、ドライブレコーダーにモロに伝わってしまうのだ。当然、記録された映像もブルブル震えた状態だ。やはり、ビートには以前取り付けていたCarcam K2000のような、横型形状のドライブレコーダーが相性はいいようだ。


 

 

中華製ドライブレコーダーcrosstour CR250


crosstour CR250の画角は、170度広角となっているが、センサーのサイズとメーカーは。明記されていなかった。

【ビートの中華製ドラレコを刷新】で触れた、2020年8月に購入したArokのドライブレコーダーだが、振動に対しての対策が結局施せなかった。ソニーセンサー内蔵で期待も高かったのだが、ビートとの相性は余り良いものではなかったのだ。さらに、液晶が何世代も前の白飛びしているTN液晶に不満もあった。だからといって、ドライブレコーダーを外してしまうのは避けたい。そんな中、あるドライブレコーダーをアマゾンで発見。横にして運用できるかどうかは、実際にトライしてみないと分からなかったが、2021年4月に購入したのだった。


本モデルは、上下方向に稼働するカメラ部を持つドライブレコーダーだ。本来はフロントウィンドウに貼り付けて使うのだが、横位置での運用も可能だった。

入手した商品のcrosstour CR250は、フロントウィンドウに貼りつけるタイプのドライブレコーダーだ。カメラ部分が独立しているタイプで、上下方向に稼動するようになっている。フロントウィンドウの傾斜に対して、カメラの向きの角度調整ができるのだ。構造的には液晶パネルは起こせないが、Carcam K2000に近いと思う。入手したら早々に横位置で運用できるか実験だ。本体の電源を入れ、手持ちで確認をする。液晶画面を確認するためには、本体を頭の上にかざして覗き込む必要はあったけれど、思い通りに上手くいきそうなのが分かった。


CR250本体は、画像の黒いプラ製プレートを介して脱着が行える。プラ製プレートに付けられた両面テープは強力なので、本体が落ちるようなことない。

crosstour CR250本体をビートへの取り付けには、以前使用していたアルミプレートを利用することにした。今回はアルミ地肌そのままではなく、黒い厚手のカッティングシートを前面に貼り付けて、目立たないようにしてみた。アルミプレートへの取り付けは、ドライブレコーダー本体から取り外せるプラ製プレートにセットされた両面テープで行った。本体の電源を入れて、液晶画面で左右方向の見切れる範囲に注意しながらマーキングを行った。そしてプラ製プレートの剥離紙を剥がし、マーキングに合わせてアルミプレートへ圧着を行っている。

 

コストパフォーマンス良好なCR250


CR250の画角は、左右170度となっている。交差点に差し掛かかるキャプチャーでは、左右方向の画角と、精細感のある画作りがお分かりいただけると思う。

crosstour CR250のアマゾンのリンク先は、CR350の画像に差し替えられていて商品内容説明などは異なっているが、解説動画はそのままだ。それよりも、販売後約1年で在庫切れになったのが気になった。中華製商品は、登録をすれば保証2年に延長などと謳う商品もある。それを真に受けて購入、販売後に在庫がなくなると音沙汰無しなんてこともあるようだ。それでも雨後の筍のごとく、次々と新製品がしかも安価で発売されるので、ついつい目を奪われてしまう。もしかしたら、製品の当たりハズレのせいで、中華製品は依存性があるのかもしれない。


ハイライトからシャドウに掛けての表現はこんな感じになる。ワイドな画角に1両全長20mの電車が通り過ぎる。

実際に使用した印象は、キーオンでドライブレコーダーが起動、キーオフでドライブレコーダーもオフになる。そしてドライブ中は、液晶画面がオフになる設定のようだ。液晶画面がオンでは、内容の確認が現状できないので、この設定はありがたい。しかも、思った以上に記録された画質が良かったのは、うれしい誤算だった。ソニー製センサー内蔵と謳っていたArokのドライブレコーダーよりもコントラストが自然で、極めて繊細な画質のように思える。価格の割には上質な画質といえるのではないだろうか。


日の落ちた道路を、HIDヘッドライト4300Kで照らした状態。若干黒潰れはあるが、ノイズは少なく滑らかな画質だと思う。

それにしても、撮像素子の性能アップと低価格化には、いささか驚かされる。これもスマホありきだと思うのだが、センサーサイズの小型化と高解像度化は、どこまでいくのだろうか。さらに夜間の暗部表現においても、中華製とはいえ3,000円前後のドライブレコーダーの画質とは思えない。黒浮きが抑えられており、ノイズ成分も意外と目立たない。黒潰れがないとまではいかないが、気にならないレベルに仕上げられていると思う。撮像素子のメーカーが、何処なのか気になるところではある。


日中にトンネル内へ入ったら、天井証明がオレンジだった。CR250は、オートホワイトバランスですぐに補正したが、ゲインアップによってかノイズが目立ち、映像に滑らかさが無くなったようだ。

縦型のドライブレコーダーでは、ビートのアイドリング時の振動に散々悩まされたが、crosstour CR250で録画した動画を確認すると、アイドリング時にブルブルと震えていることもなかった。動画の保存形式をみると、Mac用のMOV形式が採用されていた。記録する動画は、1080Pを選択可能だが、個人的には720Pで十分だと思う。本体を横位置でセットできるドライブレコーダーは、ビートには視界の邪魔にならず、うってつけだと思う。残念ながら欠品となっていたが、これなら予備にもう一台欲しいくらいだ。どうやら「中華製品どっぷり症候群」が発症してしまったようだ。