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ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

ビートのサイドステップを小加工

ビートには、アスレーシング製のサイドステップを取り付けている。このサイドステップはFRP製ゆえなのか、長手方向が若干捻じれているのだ。サイドステップは、前後ホイルアーチ内のネジ止めと両面テープで固定している。しかし、その捻じれにより、両面テープが剥がれてきてしまうので、その対策を行ってみた。


 

 

FRP製サイドステップの捻じれ補正治具取り付け


FRPサイドステップ用の捻じれ補正治具を構成するパーツ。自作したのはアルミアングルのカットと穴開け、タップ加工ぐらいの軽加工だ。

アスレーシング製のビート用塗装済みエアロ3点セット(フロントとリアバンパー、サイドステップ)を、随分前にヤフオクで購入した。フロントバンパーは、以前取り付けていたこともあった。リアバンパーは好みでないので、簡単なフィッティングを行ったのみで取り付けたことはない。サイドステップのデザインは、割と好みのタイプなので、購入してからずっと取り付けたままだ。しかし、難点もある。FRP製品には良くみられるようだが、サイドステップの長手方向に捻じれがあるのだ。サイドステップの取り付けは、前後のホイルアーチ内のネジ止め、サイドシル部分を両面テープ止めだ。


自作した補正治具はリベットで固定を行った。サイドステップにアルミアングルの角を引っ掛かるので、リベット1ヵ所止めでもガッチリと固定される。

サイドステップを両面テープで取り付けた直後は、その捻じれが抑えられているようだった。ところが、ボディの走行時の捻じれや振動が影響してくるのか、そのうち両面テープが剥がれてくるのだ。剥がれてくる箇所は、決まってドアストライカーの下辺りだ。どうもその周辺が捻じれているようで、矯正した箇所のFRPの戻りで両面テープが剥がれてくるのかもしれない。さらにFRP素材の裏面は平滑ではなく、ザラザラしているのも、両面テープが剥がれやすい要因のようだ。となると、両面テープだけでは、剥がれた箇所を補修をしても、同じことの繰り返しになってしまうだろう。


ビートのサイドシルには、丸く切り出したカッティングシートを貼ってある。サイドシルにロングナットを軽く当てるぐらいに調整、位置はジャッキアップポイントの前辺りに取り付けた。

製品にはサイドステップのサイドシル部分にネジ止め用の穴が開けられている。そこをネジ止めすれば、サイドステップの捻じれでボディとの隙間が開かなくなるかもしれない。しかし、ダッシュボードにはあれだけネジ穴を開けたのに、サイドシルへのネジ止めはできるだけ避けたいのだ。ビートのドアストライカー下辺りのサイドシルには水抜き穴があって、そこが詰まりサビが発生している個体が多いと聞く。そんなこともあり、屋根のないオープンカーの強度的な弱点でもあるサイドシルに穴を開け、自らサビを招くような要因は作りたくはないのである。

 

サイドステップの捻じれを矯正


FRPの戻り(捻じれ)で両面テープが剥がれると、サイドエアインテークの下部辺りに目立つ隙間ができてくる。丁度その辺りに補正治具を取り付けてからは、ご覧の状態を維持している。

無限のビート用サイドステップには、サイドシル下面の梁に、サイドステップ固定用金具を数カ所取り付けるようになっていたと思う。製品のクオリティが違い過ぎるが、安価な製品にはDIYで乗り切るしかないのだ。同じ形状の金具をいくつも自作するのは骨が折れる。そこで、両サイドひとつずつの簡易的な方法を考えてみた。いつもの駄目元のパターンだけれど。とりあえず作ってどうなるかだ。ジャンク箱から利用できそうなパーツを拾い集め、画像のような補正治具が出来上がった。治具は、加工したアルミアングル、六角ボルトとナットの構成だ。唯一加工したアルミアングルは、穴開けと六角ボルト仮止め用のタップを切ってある。


サイドステップがボディに当たる箇所は、擦れ傷防止のためにホームセンターで入手した、薄く小さなU型のゴムパーツを縁に取り付けてみた。サイドステップの縁に嵌め込んであるだけで接着などは一切行っていないが、外れてくることもないようだ。

正治具は、サイドステップにリベット止め1ヵ所だけだが、問題ないようだ。長ナットの突き出し量は、サイドステップを仮取り付け後、サイドエアインテーク下部辺りにできるボディとの隙間がなくなるように調整した。補正治具取り付け前はここに隙間が生じていたので、少し期待が持てそうだ。ここで一旦サイドステップを取り外し、サイドシルに両面テープを貼り込んでいく。そして今回、FRP裏面の両面テープが当たる箇所に、プラリペアでツルツルの平滑化を行ってみた。これらの相乗効果が奉公してか、施工後数ヶ月が経過した今も両面テープは剥がれていない。このひと手間、思いのほか上手くいったようである。