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ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

ホンダCBX125Fのヘッドライトをグレードアップ

CBX125Fのヘッドライトは原付二種ということもあり、チープなものが装備されているけれど、ほぼ同様な車体を持つCBX250Sは、H4バルブ用のヘッドライトを採用している。それがCBX125Fに転用できるのは、ご存じの方も多いと思う。ただし、不人気車種ゆえか、ヤフオクでもそのパーツを余り目にすることはない。今回、そんな貴重なCBX250S用ヘッドライトユニットを入手、交換をしたのでご紹介しようと思う。


 

 

CBX250S用ヘッドライトユニットを入手!


クリアイエローフィルム処理後のCBX125F純正ヘッドライトに、バルブ交換式LED(9W)を搭載していたが、1200lmと暗かった。タイトルカットは、H4 LEDバルブ交換後にロービームを点灯した様子。

【ホンダCBX125Fのレストア ― 車体周り編④】でご紹介した、CBX250S用のトップブリッジ換装。そして今回、年に数回出品されるかどうかのCBX250S用ヘッドライトユニットを落札することができた。以前から1点出品されていたが、予算オーバーだったので入札を見合わせていた。CBX250S用パーツは不人気車種なのか入手難のようで、価格を高めに設定しているのかもしれない。また、ホンダCBX125Fのレストア ― フロントカウル周り編-③】での落札の失敗や、半年以上前に入札をした時には、価格が跳ね上がり断念したことがある。今回そんな経緯のなか、やっとの思いで、しかも予算内で入手することができたのだ。


向かって左のCBX250S用ヘッドライトは、ガラスレンズと金属製筐体の組み合わせ。右のCBX125F用ヘッドライトは、レンズと筐体共にプラスチック製。

落札したものは、防水用ゴムカバー、ポジションランプソケットなどを含む配線関係がないものだった。しかし、不足しているパーツなどは、ジャンク箱を漁ればなんとかなるだろう。落札後に商品を手にして分かったことがある。CBX250S用ヘッドライトユニットは、レンズがガラス製になることは分かっていたが、ヘッドライトの筐体が金属製になることは知らなかった。CBX125F用はレンズ、ヘッドライトの筐体ともにプラスチック製なので重量が全く違うのだ。それにしても、ヘッドライトユニットが、ここまで異なっているとは思わなかった。


CBX250S用はH4バルブが採用され、反射板の筐体は金属製だ。CBX125F用のバルブは、正確にはP0412で、口金がP15D-25-3だった。バルブの受け口以外はプラスチック製なので軽量だ。

購入した原付バイクのヘッドライトは、イエロー化を行っているので、今回もそれに倣っていこうと思う。イエロー化用のクリアイエローフィルムを探してみたら、既にヘッドライトのレンズに使用できる大きさではなかった。何回か施工に失敗したので、意外と利用していたのだろう。早速、アマゾンでクリアイエローフィルムを注文した。以前購入した製品は、30✕120cmだった。今回注文した製品は、30✕200cmのサイズを購入した。ヘッドライト配線用カプラーは、H4用に取り替える必要がある。H4バルブ用カプラーは、モノタロウから運良く15%offのメールが届いたので、残り少なくなったパーツクリーナーや、オイル処理ボックスなどと一緒に商品の発注をしておいた。

 

ヘッドライトレンズのクリアイエロー化


クリアイエローフィルムは、ダイソーのコンパスカッターを利用して切り出した。円錐状のスリット幅を5mmになるよう切り出したら、合わせ目にかなり隙間が出きてしまった。最終的には3mm幅で落ち着いた。

丸型で山なりのヘッドライトレンズの場合は、クリアイエローフィルムを貼るのに工夫が必要だ。四角形でフラットぎみのヘッドライトを持つジェンマやTZR125などは、比較的簡単に貼付が行えた。CBX250S用も山なり状とはいえ、CBX125Fで一度成功しているので何とかなるだろう。まずは、フィルムの切り出しだ。ダイソーで購入したコンパスカッターで、直径150mm弱でカット。中心に針の穴が開くが、その穴を利用して0mm→3mm幅で円錐状にカット。フィルムの準備ができたら、水貼りを行うため、霧吹きに台所用中性洗剤を数滴たらした水溶液を用意する。その水溶液を、ヘッドライトのレンズ面と、フィルムの糊面にもタップリと噴霧することが、貼付成功の秘訣となる。


クリアイエローフィルムを貼り終えた状態。スリット部分をレンズカットの縦線に合わせるようにしてあるので、継ぎ目はパッと見では分からないと思う。

フィルムは水溶液で自由に動くので、スリット面を下側にして、フィルムの中心とヘッドライトレンズの中心を合わせ、ゴムベラなどで水分を掻き出していく。水分がある内は、フィルムの糊は直ぐにつかないので慌てることはない。ある程度水分を掻き出したら、フィルムの周囲がレンズと密着せずに、浮いている箇所が出てくる。その状態になったら、ドライヤーを掛けながらゴムベラで水分を抜いていく。すると、奇麗に密着されていくと思う。スリット部分は、最後に合わせたらレンズ面に空気が入ることなく綺麗に密着してくれた。一回で綺麗に貼れなければ、またやり直せば良いぐらいの気持ちの方が、往々にして上手くいくようだ。

 

配線を加工してH4バルブに対応


H4バルブは、オートバックス専売のアルバライズJA274モデル。色温度が5500k、ロービーム2800lm/ハイビーム3000lm、上下ともに12Wという製品。防水用ゴムカバーは、ジャンク箱にあったものを転用。

H4バルブ用の配線は、3端子カプラーが必要となるので、前述のモノタロウブランドのMSP-611Bという製品を利用した。この製品の形態から、キタコのOEM製品のようだ。メインハーネス側との配線は、以前に購入したCBX125Fの純正配線を利用した。純正配線はもう一つあるので、いつでも軽量なCBX125F用ヘッドライトに戻すことも可能だ。ポジションランプには、ジャンク箱にあったT10ゴム製カプラーを利用、LEDを使用できるようにした。H4バルブは、オートバックスのアルバライズブランドの車検対応LEDを取り付けてみた。ヘッドライトは電球色が好きな倅が、特価販売で購入してみたものの、やはり気に入らなかったようで貰い受けたものだ。


CBX250S用ヘッドライトユニット単体の重量は、実測446gだった。CBX125F用同単体の重量は、実測161gとかなり軽量だということが分かった。

因みに各々のヘッドライトユニット単体の重量は、CBX125F用が161gで、CBX250S用が446gだった。やはり、ガラスレンズと金属製筐体を組み合わせた重量は、結構な重さの違いとなった。さらに、CBX250S用はライト取り付け用フレームもしっかりとしたものになることや、LED H4バルブを取り付けた状態での総重量は間違いなく増えそうだ。恐らく3倍以上重くなることは確実だろう。ヘッドライトユニットをCBX250S用にコンバートしても見てくれは全く変わらずに、さらにかなり重くなってしまう。それでも、H4バルブが利用できる恩恵は大きいと思う。


CBX250S用ヘッドライトユニットを装着したCBX125F。ライトユニットの重量はかなり重くなり、見た目も全く変わらないが、H4バルブが装着できる恩恵は大きいと思う。

ただし、消費電力の大きいハロゲンタイプのH4バルブは避けた方が賢明だろう。125cc用のACジェネレーターでは、発電が追い付かずにバッテリー上がりを起こすかもしれないからだ。現在では低消費電力のLED方式のH4バルブがあるので、その点はクリアできるはず。純正ハロゲンタイプだと消費電力は35Wだが、取り付けたLED H4バルブは、ロービーム、ハイビーム共に僅か12Wだった。今回のCBX250S用ヘッドライトユニットへの交換は、原付二種のCBX125Fにはオーバースペックかもしれない。しかし、グレア対策が施されたうえで、昼夜を問わず視認性アップが期待できるので、安全面で大いに貢献してくれるのではないだろうか。