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ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

カッティングマシンでTZR125のロゴを刷新

カッティングマシン導入後に最初に取り組んだのは、ヤマハTZR125のロゴ関係だ。手作業でカットしたロゴは、お世辞にも奇麗とは言えないものだった。それが製品レベルと言って良いぐらいの仕上がりになったのだ。手作業での投げ出したくなるような手間も必要なくなり便利この上ない。本当に買って良かったと思う。でも、次の出番は何時になることやら……。

カッティングマシンで再出力

YAMAHAロゴは、カッティングシートのブラックを利用。そのサイズは87×18ミリとした。ロゴのサイズとバランスは、モディファイ前に純正カウルについていたものを採寸し、その値を反映して配置を行っている。

YAMAHAロゴのサイズは87×18ミリで、Aの裾幅が10ミリという小さい文字だ。カッターを用いた手作業でのカットは、直線部分はまだいいとして、Aの中にある△部分のカットは3つもあり、老いた目には揃えるのも大変で止めたくなるぐらいだった。しかもシングルシート後方にも貼るため、都合6個の△との加齢なる闘いだった。

カッティングマシンでの作業は、ロゴのトレースは既に済んでいるため、ブラックのカッティングシートをセットして、プリントの実行キーを押せば終了となる。当然なのだが、小さなAの文字が全て同じ形状になる素晴らしい仕上がりだ。

メーターベースをブラックアウト化したら、水温計上のスペースに妙な間を感じてしまった。そこでそのスペースに、シルバーのカッティングシートで作成したヤマハの音叉マークを入れてみた。

メーターベースをブラックアウト化したら、水温計上の中央付近の間が抜けてしまったので、ヤマハの音叉マークを入れてみた。シルバーのカッティングシートから作成したサイズはΦ20ミリ。この音叉マークを手作業でカットする気には誰もならないだろう。Illustratorデータを出力する上で分かったことがある。線の設定をオモテ罫の0.3ポイントで指定すると、なぜか同一線上を2回カットしてしまった。そこで線の設定を試しに0.1ポイントに変更したら、往復せずに1回で終了した。改めてローランドステカSXシリーズのFAQを閲覧すると、Illustrator CS以降は、線の設定を0.1ポイントと明記されていた。たまたま値は合っていたが、先に読めということのようだ。

OX RACINGのロゴはトレース後に、ブルーとレッドのカッティングシートを元に作成した。TZRとDELTABOXのロゴは、いずれもシルバーのカッティングシートから切り出している。

本来フレームに貼ってあるDELTABOXのロゴがなく、デルタフレームも黒に塗り替えられているようだ。この塗り替えは、OXレーシングコンプリートマシンの軽量化を目的に、レースに不必要なステーなどを大幅にカットしたことで行ったのだと思う。DELTABOXのロゴサイズは178×18ミリ、TZRのロゴサイズは130×35ミリで作成してみた。いずれもシルバーのカッティングシートからカットしてある。OX RACINGのロゴサイズは160×20ミリで作成。OXはブルーのカッティングシートから、RACINGはレッドのカッティングシートを利用した。Xの上にある-は、レッドで作ったものに差し替えてからカウルに貼り込んである。

手作業で切り出したシルバーのカッティングシートのラインに、カッティングマシンでホワイトのカッティングシートから切り出したYAMAHAロゴを重ねて配置。

シルバーのラインはカッティングシートから、手作業で切り出した以前のままだ。その上に配置したYAMAHAロゴは、カッティングマシンで作成したもの。このロゴサイズは200×50ミリで、ホワイトのカッティングシートを利用した。アンダーカウルの左に貼ったストロボラインのカッティングシートは、ダクトの凹んだ部分にドライヤーをあてシートを伸ばして圧着させていた。当初は奇麗に仕上がっていたのだが、時間経過と共に粘着力が弱くなり浮いてきてしまったようだ。そこで圧着して浮いた箇所を、ダクト形状に合わせてカッターで切り形を整えてみた。カッティングシートは大きな段差があるような箇所に、伸ばして貼ることは余り適していないようだ。

YPVSのロゴには、小さな丸みのある個所も含まれる。このような個所は手作業だと、難度が著しく上がってくる。ところがカッティングマシンなら、小さな丸みがあろうが思いのままだ。

ストロボラインの最後を象るのは、5角形のゼッケンベースだ。そこにYPVSのロゴを配置した。サイズは88×25ミリ、ホワイトのカッティングシートから作成した。シートラバー間にあるTZRとOX RACINGのロゴは、フロントカウルに貼ったものと同サイズだ。カッティングマシン導入で、簡単にしかもクォリティの高いロゴの量産ができるようになった。ということもあり、ロゴ類は大小問わず、カッティングマシンで出力したものに全て置き換えてしまった。特に小さな文字は、手作業との仕上がり具合とは雲泥の差だ(個人比)。中古カッティングマシンとはいえ、シャープな切れ味に問題はなさそうだ。

 

カッティングシートステッカーの取り扱い方

カットしたロゴは、ピンセットを駆使して不要部分を剥がしていく。慣れると面白いように不要部分が剥がせていく。

カッティングマシンでロゴを切り出したからといって、それで終わりではない。カッティングシートの不要な部分を取り除く必要がある。ロゴの不要な部分は、ピンセットを利用して取り除いていくのがおススメだ。巧く剥がすコツは、ピンセットの先で剥がしたくない箇所を事前に押さえ、そこから不要部分を取り除くイメージで剥がすことだ。少々面倒なようだが、カッティングシート自体が薄く、無理に剥がすと思わぬところで切れてしまうので注意したい。慣れてくると“抑えて剥がす”のテンポがよくなり、最後まで巧く綺麗に剥がせると、意外にもちょっとした達成感があった。

不要部分を取り除いたロゴには、下準備としてマスキングテープを貼っておく。マスキングテープは100円ショップのもので充分だ。マスキングテープはロゴに対して、できるだけ斜めにならないように貼る。上のロゴのようにマスキングテープが斜めになると、マスキングテープ越しにロゴの水平を見ながら貼ることになるので意外と苦労する。

不要部分が取り除けたら、ロゴ部分にマスキングテープを貼っていく。マスキングテープは、入手のしやすい100円ショップのもので充分だ。幅広のマスキングテープでロゴ部分を覆いつくせない場合は、貼り重ねればよい。用意ができたらロゴの裏紙を剥がし、対象箇所へマスキングテープごと貼ってしまう。そしてマスキングテープの上から、ロゴ部分をツメなどで擦り馴染ませていく。ロゴが満遍なく貼りついたようなら、徐々にマスキングテープを剥がし、空気の噛み具合を確認しながら剥がしていく。空気が噛んでいたら、マスキングテープを戻し、再度ツメなどで馴染ませる。無事マスキングテープを剥がし終えたら、柔らかい布でロゴを馴染ませるようにして拭き上げれば完璧だろう。