page contents

ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

ホンダCBX125Fのレストア復活 ― 外観モディファイ編

レストアに躓いて約半年余り、CBX125Fは車庫の肥やしと化していた。そんなわけで一時は手放そうとも考えていたのだが、せめて外観だけでも仕上げてみたいと思うようになった。やることは純正ラインステッカーを剥がし、カッティングシートから切り出したロゴだけのCBX125F。手前味噌ながら、小洒落た雰囲気を醸し出すことに成功しているのではないだろうか。


 

 

入手後にしか分からない塗装の状態

CBX125Fのレストアに行き詰り、半年ほどほったらかしにしてしまった。ラスボスのフューエルタンクは、ガソリンを空にしておいた。空っからにしてエアプローすれば少しはマシになるかなと考えたのだ。少しやる気が出てきたので、フューエルタンクの塗装を剥離剤で剥がすことにした。塗装を剥がし、金属面が露わになると、凹みを直したいかにも素人が行ったような板金が目についた。

 

フューエルタンクの裏側は、サビ部分は転換剤を塗布。その後、裏面全体をシルバーのジンクスプレーで塗っておいた。

 

フロントセミカウルに貼られていたステッカーを剥がすと、左右共にキズだらけだった。塗装せずに利用しようと思ったのだが、当てが外れてしまった。

 

フロントセミカウルにあるキズ部分は、耐水ペーパーを利用して念入りに処理を行っていたら、黒い部分が出てきた。このフロントセミカウルは、黒いタイプの塗り替えのようだ。

 

プラサフ処理を終え、ヒートガンで強制乾燥を行った。リアシートカウルは転倒キズがあったので、こちらも塗り替えることにした。

 

塗料は、ケーヨーデイツーで販売されている200円ぐらいのアクリル系シルバーを利用した。入手のしやすさと価格が決め手だ。上塗りのクリアスプレーは、ウレタン系を利用した。ところが、アクリル系スプレーとの相性が悪かった。塗装・乾燥が終わり、ステッカーの位置決めをマスキングテープで行っていた。そしてマスキングテープを貼り直そうとしたら、クリアの層がペリッといっしょに剥がれてしまったのだ。ショックだったが、再塗装余儀なしになりググってみた。アクリル系シルバーと相性が良く、ガソリンにも溶けないカンペハピオのシリコン系ラッカースプレーの存在を知った。因みに、この画像は再塗装後のもの。

 

カッティングシートのステッカーで仕上げ

ホンダのウイングマークは、メルカリで販売されていたものを利用した。素材が柔らかく、曲面にも貼ることが可能だ。再利用するウイングマークは、薄手の両面テープを貼り直してから取り付けている。ウイングマークの位置出しは、紐とマスキングテープを利用して行った。

 

CBX125Fの売りでもあるRFVCメカニズム。このロゴは、エンジンのシリンダーヘッド横に貼られていたものをデジカメで撮影、それを元にトレースを行った。こちらも他のステッカーと同様に、ガンメタでヘアライン仕上げのカッティングシートを利用している。このロゴだけ、黒のカッティングシートと組み合わせている。

 

CBX125Fのロゴは、元々貼ってあったステッカーをデジカメで撮影。それを元にトレースを行っている。カッティングシートの素材は、ガンメタのヘアライン仕上げだ。

 

リアカウルには、以前ブラックのカッティングシートから切り出したものを貼っていたのだが、塗装をやり直したのを機に、ガンメタのヘアライン仕上げに差し替えた。ナンバープレートが折れ曲がるのは好みでないので、保護のためにアルミ製ホルダーを調達した。

 

実のところ、ショーワのフロントサスペンションかどうかは怪しいのだが、ワンポイントで入れてみた。手元にあったオレンジ色の本物のステッカーからトレースを行い、シルバーのカッティングシートから切り出してみた。追加で入れてみたのだが、ちょっとうるさかったか……。

 

このCBX125Fは、元々シルバー塗色に青と白のラインステッカーが貼られていた。シルバーは、汚れも目立ちにくいが、実はプレスラインやキャラクターラインの陰影やハイライトが際立つ塗色なのだ。ラインステッカーを廃しても、のっぺりとした印象が全くないのはそのためだ。むしろ好ましいと感じるぐらいだ。リアサスペンションの青味は何とかしたいところだが……。