page contents

ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

ジムニーにLEDラゲッジルームランプ設置

ビートに続き、ジムニーにもエーモン製ラゲッジルーム用LEDを取り付けてみた。手前味噌で恐縮だが、ちょっとしたアイディアで、上手く取り付けられたと思う。しかし、配線に関しては、ビートの何倍も大変だった。その大変さの主たる要因は、取り付けならぬ取り外しだった……。


 

 

ジムニー特別仕様車ゆえのコストカットパーツ

向かって左がビート用で、レンズカバー内をクリアオレンジで塗布したもの。右はジムニーに利用した無加工のレンズカバー。

拙宅のジムニーは以前にもご紹介したが、「ランドベンチャー」という特別仕様車だ。革巻きステアリングやシートヒーター装備の本革シートなど豪華仕様となっている。一方で、ベースとなる車体が下位クラスの仕様なので、ラゲッジルーム用のランプが省略されていたりもするのだ。さすがローコストに長けたスズキといったところなのだが、ラゲッジルームに照明がないのは、いささか不便に感じていた。天井の一角にルームランプ取り付け用の凹みがあり、取り付け自体は難しくなさそうだ。そこで、純正パーツを取り寄せ、ラゲッジルームランプを取り付けようと思っていた。

井内張りに切り込みを入れ、ホッチキスを利用してゴムカバーを取り付けようとしたが、見事に撃沈。

ところが、ルームランプを取り付けるまでの内装のバラシが大変なのだ。リアシート、シートベルトを外し、ルームランプ側すべての内張りを外す必要がある。そんなことで、二の足を踏んでいたら、モノタロウで取り扱っているスズキ純正パーツの一部が、取り扱い中止となっていた。汎用性のあるルームランプは問題ないが、JB23型ジムニー用専用配線が、取り扱い中止という。事前に商品だけでも調達しておけばよかったのだが、既に後の祭りである。ヤオフクの中古や社外品の価格は高めなので、モノタロウの純正パーツ10%引き日に、購入できなくなってしまったのは痛かった。

 

ジムニーにもエーモン製ラゲッジルーム用LEDを導入

中華製エアータッカー2発の威力で、ゴムカバーの固定に成功。過大なカッターナイフによる切込みは、この後本体を取り付けて、なかったことになる。

そこで今回、【ビートにLEDルームランプ設置】でご紹介したエーモン製ラゲッジルーム用LEDを、ジムニーのラゲッジルームに取り付けようと画策をし、実は2つ注文していたのだ。取り付ける場所は、天井後部中央付近がよさそうだ。ルーフ形状に合わせて内張りに傾斜がついており、ラゲッジルームとリアシート周りも照らすことができそうなのだ。純正の取り付け位置も検討したが、ラゲッジルームを主に照らしたいので今回は見送ることにした。ただし、配線に関しては、リアルームランプ専用の配線がきてるのでそれを利用した。ラゲッジルーム用LED取り付けにあたっては、天井素材の関係で、両面テープだけでは厳しいかもしれないが、ちょっとしたアイディアが……。

リアシートやシートベルト、サイドの大きな内張り等々を取り外すと、リアフェンダー内にあるルームランプ用純正カプラーに、やっと辿り着けた。大きな内張りは、前側を取り外さずに画像の状態で、配線作業が行える。

そのアイディアとは、ゴムカバーをホッチキスの針と両面テープを併用して取り付ける方法だ。取り付ける箇所にカッターナイフで切り込みを入れ、そこへホッチキス本体を差し込み、ゴムカバーを固定するのだ。意気揚々と実施してみたところ、見事なまでの撃沈だった。固定どころかゴムカバー自体に針が通らなかったのだ。アイディアは決して悪くないと思うのだが、ホッチキスの針とマンパワーでは、如何せん刃が立たなかった。ここは機械に頼ろうということで、中華製エアータッカーにご登場願った。コンプレッサーの用意やエアーホースの取り付けなどに準備が必要なものの、初めからこちらにしとけばよかったようだ。見事2発で任務完了である。

 

取り付けよりも取り外しの作業が大変

純正ランプ接続用3ピンカプラーのコードをカットして、配線を行った。コードは黒と白を利用、青色は絶縁している。コード同士の接続は、突き合せ接続子B-1.25で行った。その後、ドア連動線の青線に変更した。

あとは延長加工したコードを天井内張りの穴に通し、本体を両面テープで取り付け、所定のハーネスに接続すればよい。まず、後部ドア周囲にある上部のゴムトリムをめくり、天井の内張りを止めているクリックピンを3ヵ所取り外す。すると、天井の内張りがめくれるようになるので、ランプ本体から出ているコードの配線を行っていく。ここまでは順調に進んだが、ここからが面倒な作業となる。左側フェンダー内にあるリアルームランプ用純正カプラーまで辿り着くには、無視できない作業なのだ。その内張りを取り外すためには、リアシート、シートベルト、リアドア下部の内張り等々を外す必要がある。気が重いが、サクッと取り外すことにしよう。

コードがボディに触れる箇所は、ジャンク箱にあったビニールホースで養生してみた。接続したコードはブラブラしないように、ハーネスに電気配線用ビニールテープで巻いておいた。

内張りが外せたら配線だ。そこでコードをカットする前に、コネクター内の端子にテスターをあて、どの線に結線するかを確認していた。ところが、誤ってショートさせてしまい、ヒューズ交換という新たな仕事を作ってしまった。それも2回だ。言い訳になるが、リアドアにある開閉スイッチを手で押そうと、ほんの少し目を離したら……。手持ちヒューズが底をついたので、黒/青/白線のうち、黒線はアース線に、白い線が太かったのでプラス線に接続して見切り発車。ヒューズ入手後にテストすると問題無し。最初からこうしておけば……。コード同士の接続は、突き合せ接続子B-1.25を利用。以前ダイソーで購入した専用工具でカシメ、絶縁のためにヒシチューブでカバーを行った。

サイドウインドウ上部後方にある窪みが、本来のルームランプ取付位置になる。窪みのスペースと比較すると、エーモン製ラゲッジルーム用LEDの小ささが、お分かりいただけると思う。

結線の終わったコードは、純正ハーネスにモノタロウ謹製の電気配線用ビニールテープで、バタつかないように固定しておいた。さらに、コードがボディ断面の切り口で損傷しないように、ビニールチューブ内を通すようにしてみた。配線関係が済んだら、取り外したものを取り付けていけば完了だ。辺りが暗くなったので、ラゲッジルーム用LEDを点灯させてみる。小さな本体ながら光量もあり、ビートに比べ広めの室内でも、充分実用になりそうだ。耐久性は未知数ながら、コスパの高い製品といっていいだろう。ビートに続き、ラゲッジルームランプレスのジムニーにも、おススメできるアイテムだと思う。その後、使い勝手を考慮して、LEDランプのオンオフは、ドア開閉と連動するように配線の変更を行っている。