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ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

ジムニー アンドロイド10.0搭載カーナビ Henhaoro導入

スマホないしはタブレットの構成パーツを利用したと思われるアンドロイドナビは、中華製品が盛り沢山だ。国内モデルに同様の製品が見られないのは、価格の面で折り合いがつかないのだろうか。アンドロイドナビを一度使いだしたら、地図は最新のものに無料で置き換えられるし、選択肢はもうこれ以外に考えられなくなった……。


 

 

次なるアンドロイドナビはHenhaoro

アンドロイド10.0搭載Henhaoroナビの背面。アルミ製ヒートシンクには、冷却用ファンはない。USB接続端子は2系統。このほか前面パネル左下にマイクロSDHCカードスロットも2系統装備。

実は、昨年11月中旬のアンドロイドナビKURATU・K8購入時に、もう一台迷っていたモデルがあった。それがこのHenhaoroだ。20,000円以内の価格帯で、2GB RAM搭載アンドロイドナビは、KURATU・K8とHenhaoroだけだったように思う。その際にROMが32GB搭載ということで、KURATU・K8を選択したという経緯がある。しかし、【KURATU・K8アンドロイドナビがダウン】で触れたように、そのKURATU・K8が1年を待たずして故障してしまい、代替品がないために返金扱いとなってしまったのだ。基本的には満足していたので、再度購入ということも考えたのだが、現在入手できるモデルは、搭載ROMが16GBしかないようなのだ。

KURATU・K8用の配線に使用したジムニー用カプラーを再利用した。ケーブルが短かくなってしまったので、接続端子を取り外してからHenhaoro用ハーネスにハンダ付けを行った。

さらにKURATU・K8の16GBモデルでも、32GB入手時よりも価格が高くなるので、再購入のメリットは感じられなかった。そこで、他の機種を選択しようと思ったのだが、廉価帯では殆どが搭載RAMが1GBタイプとなってしまう。廉価帯でカーナビを前面に謳ったRAM 2GB搭載モデルは、やはりKURATU・K8とHenhaoroの2機種しかないようだ。しかも、昨年11月に選択の候補に挙がっていた時点での価格よりも、随分と値下げされていた。今回購入時の価格は、13,999円だった。タイムセールとかではなく、通常購入での価格だ。セール期間中だったのか、たまたまなのかは分からないが、なんとも絶妙なタイミングで底値? で入手できたかもしれない。

 

Henhaoroカーナビ用ケーブルの加工

接続端子側とHenhaoro用ハーネスの配線を捩じってより線にしてからハンダ付けした。この後にハンダ付け部分には、絶縁と耐水・耐候を目的に、熱収縮性ヒシチューブで保護を行っている。

というのもHenhaoroナビの記事を起こすために、アマゾンのサイトで内容を確認しようとしたら、価格が15,999円となっていることに気づいた。購入履歴では、2020年7月16日とある。わずか1カ月あまりで、2,000円も価格が上昇している。本体機能がブラッシュアップしたなら分かるが、そうではなさそうだ。中華製品の購入タイミングは、斯くも難しいようだ。それと購入後に分かったのだが、Henhaoroナビをオンライン登録すれば、保証期間が2年に延長されるという。タイトルカットにある中華風色使いのアクセサリーの裏面に、オンライン登録の要項があった。早々に登録を行ってみると、Henhaoroから返信で延長認証メールが届いた。保証内容は不明だが、少し安心できるサービスだ。

Henhaoroナビ用のハーネスとジムニー用カプラーを合体して完成。リアスピーカーはないので、配線は省力した。

Henhaoroナビを取り付けるにあたって、KURATU・K8用に加工したジムニー用カプラーを利用することにした。返品するKURATU・K8のハーネスから、ジムニー用カプラーの配線をカットして確保。ハーネスのハンダ付け部分は、再利用するのは面倒なのでカットした。すると、ケーブルが短くなってしまったので、ジムニー用カプラーから接続端子を抜き、Henhaoroのハーネスへハンダ付けすることにした。お互いのケーブルの被覆を任意の長さに剥き、配線をねじってより線にしてからハンダ付けを行っている。

 

Henhaoroの取り付けと使い勝手

GPSアンテナは、KURATU・K8と同様にメーター奥のダッシュボード裏に両面テープで取り付けた。

配線をハンダ付けした部分には、絶縁と耐水・耐候を目的に熱収縮性ヒシチューブで保護を行った。熱収縮性ヒシチューブの施工には、ヒートガンが最適だ。今回のHenhaoro用のハーネスには、リアスピーカー用の配線は行わなかった。拙宅のJB23型ジムニーには、リアスピーカーが取り付けられていないからだ。それ以外にも不必要な配線は、無駄になるため行わなかった。サイドブレーキ用の配線は、忘れずにアース線に落としておいた。ギボシ端子でもハーネスの配線は行えるが、より確実で安心できるのはハンダ付けと熱収縮性ヒシチューブの組み合わせだと思う。

2DIN機器用取り付け金具は、Henhaoroナビができるだけ斜めに取り付けられるように固定した。もう少し斜めに取り付けることは可能なのだが、コンソールボックス内に収まらなくなる。

2DIN機器用取り付け金具は、KURATU・K8と同様に前面パネルが上向きに傾いて取り付けられるようにした。こうすることで、コンソールボックスの下方に取り付けるナビの操作が行いやすくなるのだ。Henhaoroナビでは2DIN機器用取り付け金具は、画像の位置が最適となった。ナビへの配線は、ラジオアンテナ、GPSアンテナ、オーディオカプラーといたってシンプルだ。KURATU・K8はWi-Fi用アンテナの配線も行ったのだが、Henhaoroは、本体背面にWi-Fi用アンテナが取り付けてあるため配線の必要はない。そのためなのだろう、屋内ルーター間との電波が弱くなってしまったのが残念だ。

アンドロイド10.0搭載のHenhaoroナビのホーム画面。赤丸で囲んだGPSボタンで、ナビアプリが起動する。独立した音声用アッテネーターも好ポイントだ。Wi-Fiアンテナの受信感度が低いのは、マイナスポイントだが、総合的にKURATU・K8よりも使い勝手は良いように思う。

Henhaoroは、KURATU・K8で対応してなかったAndroid Autoに対応するが、ホーム画面の構成などは似たようなものだ。Henhaoroの独自機能で、GPSボタンでナビアプリが起動するのと、音声用のアッテネータが思いのほか使いやすかった。さらにマイクロSDHCカードスロットが、2系統というのもよい。本体のROMは16GBだが、高速タイプのマイクロSDHCカードを利用することで、内蔵用メモリーとして拡張できるからだ。それと、Henhaoroはエンジンの始動・停止で、アンドロイドの起動・シャットダウンが行われるタイプだが、レジューム機能でラジオ、ナビなどのアプリが起ち上がる。このように、アンドロイドナビ2機種を使ってみての個人的な感想だが、コスパは両機種共に良いが、使い勝手でHenhaoroに軍配が上がるように思う。