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ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

ジェンマ125にフロントキャリアをつける

フロントキャリアは取り付けたいと思っていた。ジェンマ125を入手して間もなくヤフオクで落札していたのだ。フロントセンターパネルに穴を開けなければならないので、取り付けは躊躇していたのだが、今回、懸案のパーツを入手。事前の下調べはバッチリなので、早速取り付けてみることにした。なかなか思い通りにはならなかったのだけれど、それでも意外と上手く収まったのではないだろうか。


 

 

ホンダジャイロ用フロントキャリアの取り付け

今月にヤフオクで落札して、2つになったフロントセンターパネル。これでフロントキャリアが取り付けられる。元のパネルに戻せるのが心強い。裏面に双方とも1982年8月製造との刻印があった。

ジェンマにフロントキャリアを取り付けようと思い、ヤフオクでジェンマに丁度いいサイズ感のキャリアを物色していた。が、カッコいいものは、出品価格や落札価格が全て高いのだ。ジェンマの落札価格に対して、キャリア如きにそんな高い価格のものを取り付けたら不釣り合いだ。そこいらは、工夫を凝らして解決するのだ。そこで目先を変えて、元々キャリアが標準装備されていたバイクに目を付けた。それがホンダジャイロだった。僕が落札したものをネット検索で画像で確認してみると、どうもジャイロアップのものらしい。フックなどのないサッパリしたものだ。落札価格は誰とも競わなかったので、開始価格の1,000円+送料で入手することができた。昨年の8月のことである。

上部のカラーは、スクーターの車軸用カラーで、25ミリ長を利用しようとしたのだが、残念ながら短すぎた。下部2か所には、高ナット25ミリでは短いのが分かった。

フロントセンターパネルは、フロントキャリアを取り付けるためには穴を開けなくてはならない。今月になって、やっと手ごろな価格のフロントセンターパネルを落札することができたので、フロントキャリアを取り付けてみることにした。事前に調べて分かっていたことは、パネルの裏側の3か所に、穴あけ用のポンチマークがあること。それと、そこに該当するフロントフレームにネジ止めが行えるステーが、ガッチリと溶接されていることである。

 

フロントキャリア取り付け用ショートパーツ

フロントキャリア取り付け用のカラーとボルトの組み合わせ。カラーとして用いた高ナットは、W3/8インチ×35ミリとW5/16インチ×30ミリの2種。六角ボルトは、M8×50ミリとM6×40ミリの2種だ。

発売当時は純正キャリアも発売されていたのだから、当然といえば身も蓋もないのだが、まぁそれを利用しない手はない。必要となるものは、キャリアと、キャリアマウント用のカラー、ネジ類だけだ。そのネジに関してだが、上部はM8ネジで、下部2か所はM6ネジになっている。当初は、上部にはバイク用の車軸のステーを利用しようと思い、リーマーでフロントセンターパネルの穴を拡大していったのだが、思ったよりもステーの長さが短かった。下部のステーには9.5ミリ径で、厚さ0.8ミリのステンレス巻鉄パイプをドイトで調達して利用してみた。高儀製EARTH MANチップソー切断機で切り出してあてがってみると、どうも華奢な感じでキャリアを支えるカラーには不向きのようだ。残念ながら煮詰めが甘かったようだ。

フロントキャリアの取り付け角度とフロントセンターパネルとのクリアランスはいい感じだと思う。ホンダジャイロのフロントキャリア流用ではあるものの、取り付け位置は意外と理想的な位置ではないだろうか。

再度ドイトへ利用できそうなパーツを探しに行くことにした。そこで見つけたのが、画像にある高ナットという商品だ。これをカラー代わりにしてみた。タップは切られているのだが、ネジ止めする六角ボルトと干渉しない穴の大きさを選んである。上部に利用する高ナットは、長さ35ミリ、下部2か所は30ミリが丁度良かった。25ミリも購入してみたのだが、短かった。六角ボルトは、M8×50ミリとM6×40ミリが2つ。M6も50ミリの方が良いかもしれない。ワッシャーとスプリングワッシャーを噛ますと、ナットに掛かる部分がギリギリになってしまうのだ。これらショートパーツは、全部でも400円未満で揃えられると思う。また、取り付け寸法は、下部2点間の取付穴中心距離は52ミリで、上下の距離は140ミリである。

フレームに溶接されたステーにガッチリと取り付けられたホンダジャイロ用フロントキャリア。モノタロウのサビ止めスプレーの艶消しグレーでおめかしをしてある。

多少の工具は必要だが、フロントキャリアが用意できれば、意外と簡単に取り付けられることが分かった。使用した工具は、電動ドリルとキリ、リーマー、ドライバー、六角レンチぐらいだ。カラー代替品やネジ類も安価に求められるので、意外とハードルは低いと思う。ただし、フロントセンターパネルに穴を開けるのには、勇気が必要になるということをお忘れなく。