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ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

プラリペアのマジック

以前からその存在は知っていた。よくある胡散臭い健康食品のようなものだと思っていたのだ。ある動画を見ていて、急に使ってみようと思いたった。実際に手に取り使ってみると、思っていたことは誤解だった。プラリペアは、接着剤と勘違いしないで欲しい、壊れた箇所を元に戻してしまうマジックが詰まっているのだ。

プラリペアとは

日本専売モデルダイソンDC12の伸縮パイプが、ハンドル部分で壊れて分割している。これをプラリペアで補修してみる。

ダイソンDC12の伸縮パイプのハンドルが、見事に割れてしまっている。この状態からプラリペアで補修ができるか試みた。プラリペアとは、合成樹脂のパウダーと専用リキッドを混合、重合硬化させる補修剤なのだ。

噛み砕いて説明すると、細かい粉を直したいところにまいて、専用の溶剤で粉を溶かして固着させる補修材ということ。接着剤とは明らかに違い、元に戻してしまうマジックのような感じだ。

プラリペアで見事復活した伸縮パイプ。補修跡は分かるが、外から見えない箇所をプラリペアでたっぷりと補修をしてある。補修後は、パイプに荷重が掛かっても、割れた箇所は壊れないと思う。

使い方は説明書に詳しいが、簡単に記すと……。
リキッド容器に専用リキッドをスポイトで注入し、特許取得*1の針をリキッド容器に取り付ける。パウダーの上にリキッドを1滴垂らすとパウダーが塊りになるので、それを針ですくって、補修したい箇所に置き、塊りを溶かすようにリキッドを流していく。これを繰り返しで行っていく。小まめに何回かに分けて補修していった方が、乾燥が早くなる。25℃の室温で5分で硬化とあるが、完全硬化時間は明記されていない。実感としては、1時間も経てば問題ないと思う。

なるべく外から見えないところを重点的にプラリペアを流したので、表面は補修跡があまり目立たないようにできたと思う。パウダーを半分ぐらい使用してしまったが、伸縮パイプを新たに購入するよりは、かなりお得なのではないだろうか。

ただし、掃除の際に荷重が掛かる部分なので、また壊れるのではないかと心配をしたが、意外にもなんともないのである。壊れたことを意識しなくても、普通に使えてしまっているのだ。プラリペア恐るべし。

 

100均でついに発見

壊れてしまった某ハウスメーカーのディンプルキー。今まで落としても何ともなかったのに、18年の歳月で脆くなってしまったのか。100円ショップで調達したプラリペアの代替品で、試しに復活させてみた。

プラリペアで補修をしていると、パウダーがあっという間に少なくなる。掃除機の壊れたハンドルの補修に、これでもかと大量投入をして使い過ぎてしまったのだ。そこで、少しでも安価に入手しようとして「プラリペア」をネット検索をしたところ、なんと100円ショップの商品で代用できる、ということがあちこちで散見されたのである。女性がネイルアートなどに利用する、アクリルパウダーとアクリルリキッドという商品だそうだ。早速、近くの100円ショップを何軒か周り、コスメコーナーを恥ずかしい思いをしながら探したのだが、残念ながらどこのショップも取り扱っていなかった。

針の先の塊りをそのまま補修箇所へ持っていき、容器を押してリキッドを垂らすとパウダーが拡散する。これを繰り返していけばよい。この特許取得の針が秀逸なのだ。

先日、一番近い100円ショップへ行ったら、ミーツからワッツという店舗に変わっていた。何気なく通路を歩いていると、通路側の女性用コスメを扱うコーナーに、例の商品が置いてあるのが分かった。通路側なので、それほど恥ずかしい思いもせずに買えそうだ。アクリルパウダーとアクリルリキッドを4つずつ手に取り、レジへ急いだ。

 

100均の商品で代用可能か

補修中のカットを撮影するために、カメラを左手に持ってシャッターを切った。結果、どちらも上手くいかなかった。撮影カットは言うまでもなくNG、補修跡にいたっては見事にボテボテになってしまった。補修自体は上手くいったので、普段使いは全く問題がない。唯一の問題は見た目だ。

玄関のキーをポケットから取り出そうとしたら、玄関タイルの上に落としてしまった。当たり所が悪かったのか、見事に真っ二つになってしまったのだ。プラスチックも長年使用していると脆くなるのは分かるのだが……。

そこで、プラリペアの代替品で補修を試みた。上手く補修するためには、事前に補修面となる壊れた箇所の縁を、やり過ぎは禁物だが、カッターでできるだけ多めに削ぐようにすることが重要だ。補修箇所の面積が増えることで、それに伴ってパウダー容量も増えるので、より強固に仕上がるからだ。 

実際に100均商品を使用してみると、同様に扱えることが分かった。強度的にも同等なようだ。これでパウダーの残量を気にせず補修ができるのは有難い。あとは店舗が変わらないことを祈るばかりだ。

*1:針穴が先端と途中にある