page contents

ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

ホンダビートとフルバケットシート スパルコRev-前編

ホンダビートに乗るようになって、フルバケシートをインストールしたくなった。いろいろと検討をしてみると、細身のフルバケのスパルコRevが、ギリギリ収まりそうなのが分かった。そこで、ヤフオクで色褪せてはいるが、破れのないものを落札。シートレールは、純正を加工してシートを取り付けることにした。はやる気持ちを抑え、初めてのフルバケに座ると、顔のニヤケが止まらなかった……。


 

 

ホンダビートとスパルコRevとの相性

スパルコRevフルバケのショルダーサポートと、ドアとのクリアランスはご覧の通りだ。センターコンソールの赤い肘置きは、バイク用タンクパッドの転用だ。

JA11型ジムニーに乗ってから、クルマのモディファイに火がついたようだ。ジムニーにはレカロシートLXを取り付けていたが、ビートには是非ともフルバケを入れようと思った。純正シートのゼブラ柄が、個人的には好みでなかったのもある。一方で、ビートのゼブラ柄シートを好ましく思っている方もいるようだ。聞きかじりだが、当時の運輸省はスポーツカーに対して風当たりが強かったようで、ビートは「ミッドシップアミューズメント」と名乗って型式認可を取得、発売に漕ぎつけたようだ。そんなこともあり、少しでもスポーツ性を緩和するため、あのゼブラ柄シートになったのだろうか。

スパルコRevとの組み合わせなら、純正シートレールでも前後スライド可能で、シートベルトバックルも純正位置のまま利用可能だ。

最初に取り付けたシートは、ヤオフクで調達したスパルコRevだ。記憶が定かではないが、画像の日付によると、ビート購入後にすぐにレッドのシートを入手したようだ。当時のそれも中古のシート仕様になるのだが、シート固定用の取り付け用ネジ穴は、シートサイドと底面の合計8ヵ所にあった。そこで、ビートのシートレールを加工して、スパルコRevを底止めとして取り付けることにしたのだ。スパルコRevの底止め用取り付けネジ穴の寸法に合うように、シートレールに新たに2ヶ所穴を開け、一方の穴はヤスリで若干長穴にして対処した。

底止めタイプのスパルコRevを純正シートレールへの組み付けだが、ヒップポイントは若干低くなったようだ。

シートベルトバックルは、そのまま利用できるように調整する必要はあったが、上手く取り付けられたようだ。元々狭い室内のビートでも、シートレールの前後調節も行えるようにスパルコRevを取り付けられている。ビートはシート左右で、スペースが異なっている。ドライバー側が50ミリほど広くなっており、純正のシートでは、リクライニングが可能だ。ナビ側シートは、リクライニング機構そのものが省かれて固定されているのだ。実測してみると、ドライバー側がドアからセンターコンソールまでで520ミリ、ナビ側が470ミリほどだった。

 

スパルコRevのレッドからブラックへ

最初はスパルコRevのレッドが似合うと思ったのだが、やはりブラックが良く馴染むようだ。ハンドルはMOMO RACEの35Φだが、その後32Φに変更した。

シート自体は破れもなく状態は良かったのだが、元はレッドとはいえ、すでにその面影はなく、淡いベージュのような箇所も散見されるのだ。奇麗なフェスティバルレッドをまとったボディのビートが、シート表皮の色褪せでなんとなく古臭く見えるようだ。当時のヤフオクの画像では、鮮明さや色相の判断が難しかったのもあり、なんとかしたくなってきた。次はシックな落ち着いた色のブラックに目星をつけた。やはり、底止めタイプのスパルコRevが望ましい。ヤフオクを覗いていると、ブラックの程度の良いものが出品されたので、落札することにした。出品者のお住まいが割と近かったというのもあり、引き取りに伺うことにした。

ビート純正シートにNAロードスター用シート表皮を被せたなんちゃってグレードアップ仕様。シート生地がかなり厚い ロードスターと違いヘッドレスト内にスピーカーはないが、元々がオープン用のシート表皮なので相性は抜群だ。

ビートに取り付けてみると、案の定いい感じになった。取り外したレッドのスパルコRevは、手放すことにした。ナビシートは、マツダロードスターのNAシートを流用した。といってもシート表皮だけだ。実はビートのゼブラ柄シート表皮を外し、NAロードスターのシート表皮を強引に被せただけなのだ。ただし、サイドサポートは、そのままだとスカスカになってしまうので、NAロードスターの背もたれとシート座面の張り出した部分をカットして、ビートのシートスポンジと合体させてある。特にボンドなどで固定してないが、元あったところにスポンジを戻しただけなので崩れることはないようだ。種を明かせば分かるだろうが、パット見も座ってみても気づかれない、純正シートのなんちゃってグレードアップ仕様なのである。