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ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

ジムニー用リアラダーのボルトナットを黒染め化

ジムニーに取り付けた中華製のリアラダーは、チッピング塗装が施されたアルミ製で、チープさは全くない。ところが、ユニクロメッキのボルトナットが、個人的には興醒めだ。そこで、黒の油性マーカーペンで塗ってみたのだけれど、天候の影響ですぐにまだら模様に。代替品は、過去に使用実績のある“黒染め液”から、“黒染めスプレー”なるものに行き着いた。その使い勝手は如何に……。


 

 

ユニクロメッキのボルトナットが惜しい……

ユニクロメッキのボルトナットを、黒の油性マーカーで塗ってみたが、案の定耐候性がなく、まだら模様になってしまった。

中華製ジムニーリアラダーは、アルミ製ということでサビ難く軽量でおおむね満足している。当初、ラダーがアルミ製で、大人が脚を掛けて昇り降りするのに強度的に耐えられるのか不安だったが、通常の使い方をする限り問題ないようだ。アルミ製というと、軟らかいというイメージがあるが、バイクのドリブンスプロケットにも採用される硬度のものまであるので、大丈夫なのだろう。アルミ溶接部分は、奇麗に盛られているので、仕上がりに不安になるようなこともない。塗装はチッピング塗装が施され、高級感もあり、滑り止め効果にも寄与するのではないだろうか。

リアラダー下部にあるボルトとワッシャーも、黒の油性マーカーで処理をしたのだが、日差しをもろに受けたようで、ご覧のような状態になってしまった。

しかし、細かいことだけれども、ラダーを組むボルトナットには不満がある。ユニクロメッキのM13サイズが採用されているのだが、ここは黒系統のボルトナットにして欲しかった。それと、クルマ関係にはあまり使用されないM13サイズのボルトナットの選択は、意味があるのだろうか。あまり使用されないサイズということで、盗難に対しての抑制効果は若干あるかもしれないが、ユニクロメッキではその存在が目立つので相殺されるように思う。いずれにしても個人的にはユニクロメッキのボルトナットは馴染まないように思えてならない。そこでリアラダーの取り付け後に、黒の油性マーカーペンでボルトナットを塗りつぶしてみた。

 

期待の黒染めスプレー

左はボルトナットを黒く塗るために利用した、TANOSEE製の油性マーカーツイン。右は男前モノタロウブランドで発売されている黒染めスプレー。

黒の油性マーカーペンゆえ、テカりはあるけれども、ボルトナットが妙に目立つ違和感は消え失せた。しかし、黒の油性マーカーペンの処理では、その効果は期待したほど長くは続かなかった。黒の油性マーカーペンで塗った箇所は、天候の影響でまだら模様の無残な状態になってしまったのだ。これは無理からぬことで、屋内用の使用目的のものを、屋外で利用することが想定外なのだ。分かってはいたが、思いのほかダメになるのが早かった。それでも黒い塗装面のちょっとした剥がれなどの補修には、黒の油性マーカーペンは重宝している。が、その程度の利用が適しているようだ。あるかどうかは分からないのだが、耐候性のある油性マーカーペンを探してみたくなった。

ボルトの塗装は、段ボールにボルトを差して、ナットの塗装は、割り箸に両面テープで貼り付けて行った。ワッシャー類の塗装は、割り箸に通して黒染めスプレーを吹いてみた。いずれも下地処理なし。

以前に模型工作で利用していた、金属部品を染める“黒染め液”の存在を思い出した。実家に黒染め液の小瓶が置いてあったはずなので探してみた。20年以上も前のことなので、残念ながら見つけることはできなかった。そこで、“黒染め液”をネットで検索してみると、金属によって種類があり、元々持っていたものは、銅・真鍮用だったので、ユニクロメッキのボルトナットを染めるには不向きだったようだ。以前に模型屋さんで黒染め液を求めた際には、小瓶に小分けされて販売されていた。元模型店に勤めていた友人に聞くと、薬事法が変わり、簡単に黒染め液が購入できなくなったようだ。そんなことからか、見つけた商品はいずれも量が多めだった。当方は、少量で充分間に合うので、黒染め液は購入を見合わせることにした。

ボルトナットは黒染めスプレーを吹き付け後にヒートガンで強制乾燥させて、すぐに取り付けてしまった。

だが、検索時におもろしい商品を発見した。モノタロウブランドで販売されている“黒染めスプレー*1”なるものだ。黒染めのスプレーという商品自体にも興味があり、価格もそれほど高額ではなかったので、黒染めスプレーを調達することにした。 

ユニクロメッキのボルトナットを脱脂後に、下地に何も吹かずに直接黒染めスプレーをで吹いてみた。使い心地としては、実際に化学変化で黒染めされたのではないと思うが、塗膜は薄くても黒く色付けされるので染めたように見えるといった感じだろうか。

リアラダー下部のボルトとワッシャーも、同様の処理後にすぐに取り付けてしまった。ヒートガンの強制乾燥で焼付塗装のようになったのか、安物工具で締めても意外と塗膜は剥がれなかった。

それと、塗装後にヒートガンで強制的に乾燥させ、すぐにネジ止めしてみた。注意しながらボルトナットを閉め込んだこともあり、角が剥がれるようなことはなかったように思う。ヒートガンで強制乾燥したのが功を奏したのかもしれないが、黒染めスプレーを吹いただけの割には、塗膜は意外と強固なのかもしれない。ただし、誤って落としてしまったナットの角には、若干の剥がれは見受けられた。プライマー処理をせずに、直接黒染めスプレーを吹いただけという手軽さで、耐候性や耐久性はどのくらいなのか、今後観察していきたいと思う。この状態が維持されれば、かなり使い勝手はいいと思う。個人的には要注目のアイテムになった。

*1:黒染め液ではなく、黒染めスプレーで検索すると、毛髪用の黒染めスプレーが引っかかる。