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ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

ホンダ CBX125F ラスボスフューエルタンクは新たな展開へ!

バイクを乗るのには良いシーズンとなった。まるで冬眠をしていたようなレストアも、まさに啓蟄のごとく目覚めたようで、フューエルタンクのラスボス退治を新たな方法で取り組むことにした。


 

 

ラスボスよ、さようなら……

中古パーツ販売大手のアップガレージに、CBX125Fのフューエルタンクが販売されているのを発見。価格も手頃だったので、購入を決意した。元色は黒だったようだが、全体をサフェーサーで塗られていた。フューエルタンク内はサビが見られ、振るとガサガサと音もした。そこで、花咲かGタンククリーナーでサビを落とすことにした。

 

高圧洗浄機を使い、中性洗剤を投入して良く洗浄。底面の燃料計取り付け用穴は、ゴム戸当りGD-36-1を利用、フューエルコック用の穴は、ジャンク箱にあったバーエンドキャップの内径がΦ15ミリでピッタリだった。花咲かGタンククリーナー希釈液をタップリと投入、やはりジャンク箱にあったΦ40ミリのゴム製キャスターに、取り外し用途の平ゴムを付けて蓋をした。

 

花咲かGタンククリーナーは再利用可能なので、灯油ポンプを利用してポリタンクに回収した。底面のゴム栓を外し、中の様子を指でなぞって確認してみる。すると、サビが泥状になっている部分があるので、高圧洗浄機でサビを流しだすことにした。ほぼサビがなくなったようなので、取り分けておいた希釈済み花咲かGタンククリーナーで、フューエルタンクをコーティング。エアーブローを行ってから乾燥へ……

 

POR-15投入

花咲かGタンククリーナーの処理とコーティングで、フューエルタンク内は見違えるように奇麗になり、このまま使用しても問題ないようにも思えた。けれども年間を通して大して乗らず、またサビさせるかもしれない。それに昨年購入したPOR-15が手元にある。ここはPOR-15でコーティングした方が賢明だろう。念のため、投入口はマスキングを行った。

 

なかなか外せないPOR-15の蓋を開け、缶底に溶剤の塊りがなくなるまで良く掻き混ぜる。花咲かGタンククリーナー投入時に使用したゴム栓で蓋をして、ガソリン給油口からPOR-15を投入した。POR-15をフューエルタンク内に満遍なく施工するため、右面、上面、左面、底面の各前後を、ゆっくりと傾ける作業を繰り返し行った。上面のキャップを外し、フューエルタンク内を確認する。満遍なくコーティングが行えたようなので、底にあるフューエルコックの穴から、余分となったPOR-15を抜き出していく。ほぼ出なくなったら、そのまま乾燥へ……。

 

フューエルタンク裏面の処理

POR-15の乾燥は96時間とあったので、ガレージ内に放置しておいた。乾燥後にフューエルタンク底面外板にあったサビを、ニッペ のさびチェンジで塗布。さらにモノタロウブランドの錆止めスプレーねずみ色で全体を塗装しておいた。

 

フューエルタンクを塗装

フューエルタンクの右サイドには転倒キズがあり、ホルツ厚付けカラーパテを使用して目立たなくなるようにした。完全な形状には復元できていないが、まあ良しとしよう。フューエルタンクの塗装は、以前にも使用したことがあるケーヨーデイツーで入手したアクリル系シルバーで塗装を行った。クリア塗装は、カンペハピオのシリコンラッカースプレーで行っている。このスプレー、耐ガソリン性があり、アクリル系スプレー塗料との親和性も良いと思う。

 

以前も同じクリア塗装を行ったのだが、塗面の硬度は余りないようで、シートの当たり面は擦れてしまっていた。そこで、今回はダイソーの飛散防止フィルムを利用して、画像のように貼付しキズ防止を図ってみた。

 

Φ60ミリウイングマーク取り付け

右が今回取り付けた丸型のホンダウイングマークで、サイズはΦ60ミリだ。前回のモノはΦ50ミリで柔軟性があり、円弧状の部分にも簡単に貼り込めた。今回のモノは平面用なのか、まるで柔軟性がない。そこで、ヒートガンを駆使して、フューエルタンク形状に沿うように加工をした。直径で10ミリ増しではあるが、随分と大きく感じてしまう。同じ位置だと鈍重に感じるため、若干上方に配置してすっきり見えるようにしてみた。

 

エンジンに続き、タンクを入れ替えたCBX125F。ラスボス退治とはならなかったが、これでやっと普通になった。1985年製とチト古いが、気持ち大人びたモディファイを行った結果、今の125ccロードバイクにはないデザインと、空冷エンジンで好ましいスタイルだと思うが如何だろうか。