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ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

バイクの古タイヤを簡単カット!!

オートバイやスクーターの古タイヤは、どう処分すればよいのだろうか。自治体によって変わってくると思うが、拙宅の地域では市販ゴミ袋のサイズに入っていれば回収をしてくれる。ただし、そのためには古タイヤを、コンパクトなサイズにする必要がある。そこで思いのほか簡単に、しかも短時間で、古タイヤをカットする方法があるのでご紹介したいと思う。

バイクの古タイヤ処理に困る

ボルトカッターでビード部内にあるワイヤーをカット。カッターナイフでカットする通常のやり方。

中古のオートバイやスクーターのレストアを行うと、付いてきたタイヤが新しいことはまずないと言っていいだろう。大体がタイヤゴムが硬化してたり、ヒビ割れしたりと相場は決まっている。そして、その硬化しているタイヤを外すとなると力技となり、年老いて非力な当方では苦労することになる。夏場では外すのに汗だくになり、冬場ではタイヤが寒さで硬くなってしまい、いずれにしても季節によっては大仕事になってしまう。それでも原付二種のオートバイやスクーターのタイヤ程度なら、未だかつて外せなかったことはない。

電動ノコギリでカットを行ってみたが、タイヤゴムとの相性は良くなかった。ノコ刃がビビってしまい、短時間で簡単にカットとはならなかったのだ。

それに引き換え、新品タイヤを手組みで組むのはグッと楽だ。固く手強い印象のチューブレスタイヤでも、ゴム自体が軟らかいので、鼻歌交じりで組んでいける。組むのが上手くなったのでは、と勘違いするほどだ。さて、外した古タイヤは、廃棄をどうするか悩みどころとなる。以前に古タイヤの処理に困り、数本を塀に立て掛けて放っておいたら、タイヤの中に雨水が溜まりボウフラが発生したことがあった。それからは古タイヤの処理は、できるだけ迅速に行うようにしている。原付二種のオートバイ用古タイヤは4分割、スクーターなどは2~3分割にしてゴミ袋に入れて廃棄するようにしていた。

 

タイヤ内側の両サイドを押し付けるのがコツ

ビード部のワイヤーカットは、ボルトカッターを地面に置いて、上の握り棒だけ押した方がやりやすい。

古タイヤを分割するためには、タイトルカットにあるボルトカッターカッターナイフが必要となる。簡単カットは以下の通りだ。まず、ボルトカッターで、タイヤビード部周囲にあるワイヤーをカット。その切り口を利用してサイドウォールをさらにカット。次に反対側のビード部周囲を同様に処理。ビード部2ヵ所をカットしたら、カットした面を地面側にしてタイヤを立てる。次にカットした個所を中心にタイヤの内側左右に両足を入れ、タイヤに座わるようにして体重を掛ける。体重を掛けながら両足を踏ん張り、カットした個所が盛り上がるようにする。

両膝でタイヤ内側の両サイドを押し付けると、中央部が盛り上がってくる。サイドウォールが勝手に裂ける場合もある。

次はカッターナイフの出番だ。両足に体重を掛けながら、盛り上がったタイヤ内側の面をカッターナイフでカットしていく。すると、メッシュ面も含めてタイヤが裂けていってくれるのだ。タイヤに両足の体重を掛けるのがキモだが、コツを掴むと古タイヤの処理がアッという間に終了する。タイヤが輪っかでなくなる2回目以降だと、両膝で押し付けられるので、ゴムの収縮力が倍増してサイドウォールが裂けだすこともあるぐらいだ。原付二種のオートバイタイヤなら、4分割するのに対して時間は掛からない。今回あまりにもサクサク進んでしまい、撮影するのを忘れてしまったぐらいだ。

カッターナイフを入れると、カットするというよりもゴムの収縮力でスパッと裂けていく感じだ。

以前は、タイヤのトレッド面側からカッターナイフでカットしていったのだが、何度も力を入れてカットするので時間も掛かり、1ヵ所だけで嫌になるほどだった。そこで、電動ノコギリでもカットを行ってみたのだが、ゴムのカスは飛び散るし、ノコ刃がタイヤゴムとの相性が悪く、簡単にカットすることはできなかったのだ。ところが、件の中央を盛り上げて内側からカッターナイフで攻める方法だと、簡単に短時間でカットが行える。それにカッターナイフの刃は、タイヤが盛り上がった箇所をカットするので、地面を擦るようなこともないので安心だ。

長さが短めのタイヤなので、両足で押し付けても中央部があまり盛り上がらなかった。するとゴムの収縮力が弱くなってしまい、カットするのに手を焼いた。輪っか状態のタイヤを、初めてカットする際もこんな感じ。

試しに4分割にしたタイヤを、さらに2分割にしてみた。本来このサイズにカットすることはないのだが、撮影用と割り切ってやってみたのだ。タイヤが短く内側を押し付ける左右の距離が近いので、中央部があまり盛り上がらずに短時間でカットすることは叶わなかった。タイヤが輪っかになっている1回目のカットがこんな感じだろうか。ゴムの収縮力が弱いのでカッターナイフを入れても、なかなか裂けていかないのだ。足で踏む体勢も柔軟性のない老体にはきつく、余計な個所を何度もカットしてしまった。それでも表面から力業でカットしていくよりは、よっぽど楽なのは間違いない。古タイヤの処理に困ったら、この簡単カットを実践してみては如何だろうか。