page contents

ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

スズキ ジムニーJB23W-4型荷台の段差を解消する


塗装コンパネ*1を利用して、ジムニー荷室の段差を解消するスペーサーを作成してみた。カーペットとカッティングシートを組み合わせることで、純正オプションのような仕上がりとなった。


 

 

換気の注意喚起

狭くて使いにくい荷室スペース。リアシートの背もたれを倒せば荷室は広くなるのだが、段差ができてしまう。この段差を解消するべくスペーサーを作ってみた。

まず最初に、今回使用した塗装コンパネは、本来屋外での使用を目的とした製品だ。そこで、ホルムアルデヒド放散量に関しては、F☆☆☆☆(エフ・フォースター)ではないことを理解した上での使用であることをお伝えしておかなければならないと思う。ただし、F☆☆☆☆とうたわれている製品でも放散量はゼロではないので、屋内において風通しのないような場所に使用する場合では、注意する必要があるようだ。

また、ホルムアルデヒドに限った等級なので、それ以外のシックハウス症候群を引き起こすような物質については規制対象外となる。加えて、5年以上経過したものについても、規制対象外になるようだ。

 
段差解消のスペーサは、L型金具は見えているところに4か所、後方に3か所取り付けてある。かなり頑丈にでき上った。スーパーへの買い出しなどで、重くなった買い物袋をこの棚の上に乗せても全く問題がない。

上記内容を踏まえた上で、塗装コンパネで利便性のある棚などを、10年以上前から数多く作っていて室内に設置している。住まいはハウスメーカーの高気密高断熱をうたった住宅だ。そこに住む家族の多くがアレルギー持ちなのだが、シックハウス症候群には罹患していないようだ。塗装コンパネを多数カットすることで、ホルムアルデヒド放散の促進がなされているのかは分からないが、決して安全が保証されているわけではない。本来の用途とは違う屋内使用を目的にしていることから、いわゆる自己責任ネタであることをご理解いただきたい。

 

超便利な棚型スペーサー

作成したスペーサーをジムニーの荷台に置いた状態。スペーサーを設けたら、ウーロン茶の箱が縦に置けるようになり、狭い荷台がかなり広く使えるようになった。箱が飛び出しているようにも見えるが、問題なくリアドアは閉められる。

ジムニーJB23W-4型は、リアシートを起こして背もたれを畳めば、荷室を拡大できるのだが、荷台部分と段差ができてしまう。そこで、畳んだリアシートとフラットになるように、荷台のかさ上げをするスペーサーを設けて、使い勝手の向上を図ってみることにした。

ジムニーの荷台を計測すると、塗装コンパネ横のサイズである900ミリの幅でいけるのが分かった。奥行きは、背面ドアの開閉に干渉しない300ミリ幅がよさそうだ。問題は脚の位置をどこにするかということと、段差を解消するための高さの寸法だ。ジムニーには荷台のカーペットをめくると、MDF板があり、その下にジャッキがある。スペーサーをガタつかないようにするには、MDF板を避けた脚の位置が重要になる。

荷台にスペーサーをを設けたことで、その下に冬季用チェーンケース、三角停止板ケース、牽引用ロープなどが置ける有効なスペースが生まれた。

検討をしてみると、脚の位置は、横板の端ギリギリでMDF板になんとか掛からなかった。それと、脚の高さは横板の厚さを含めて約130ミリで、リアシートを倒した際にフラットになることが分かった。

早速、ドイトへ向かった。なるべく反っていない塗装コンパネを調達して、指定寸法でカットしてもらった。これ以外にも、3つのアイテムを作成するためのカット依頼を行っている。そのご紹介はいずれまた。

 

あるとないでは大違い

カーペットをエアータッカーで塗装コンパネに取り付けている様子。この後、重い荷物で中央付近がたわむのを嫌い脚を設けている。

カットした横板と縦板の組み立ては、横板に3ミリの穴を開けてから、スリムスレッド25ミリと木工用ボンドの併用で組み上げた。ただし、これだけでは強度的に心許ないので、金属製L型金具を結合部分にネジ止めしてガッチリと組み上げている。

次に、ホームセンターで調達した、ジムニーの内装色に似たカーペットを貼り込んでいく。カーペットは、エアータッカーで止めていった。使用した汎用エアタッカー6ミリ針3000本付は、当時の価格で1,980円だった。アマゾンの購入履歴で見ると2013年に入手したようだ。使用頻度は低いのだが、あると便利な工具だ。このあと、縦板の脚部分にカッティングシートの黒を貼って仕上げてみた。これらの艤装でグッと見栄えが良くなった。

リアシートの背もたれを倒すと、荷室がフラットになっているのがお分かりいただけるだろう。調達したカーペットの色と素材がそれほど違和感が無いのはたまたまだ。

組み上げたものを荷台に置き、横板の中央付近を手で押してみた。12ミリ厚の合板でも900ミリ幅の左右2か所にある脚だけでは、どうしてもたわむ感じだ。それほど重い荷物を載せなければ良いのだが、できれば気にせず利用したい。そこで、カーペット下のMDF板にはかかってしまうのだが、中央部分にも脚を取り付けることにした。高さの調整は、左右板よりも若干低くして、固めのゴム板で調整を行ってみた。これでたわみ対策もバッチリとなった。

巷で大人気となっている新型ジムニーJB64W型は、最廉価版を除き、最初から荷台のかさ上げがされている。このあたりは、旧型ユーザーからの要望が反映されたのかもしれない。

*1:塗装コンパネは、シックハウス症候群対策のフォースターではないので、室内利用の場合は注意が必要となる