page contents

ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

オリジナル収納アイテムを作る

塗装コンパネ*1とカッティングシートの組み合わせで、オリジナル収納アイテムを色々と作っている。これもそのうちの1つ。一見、コンクリート打設に使う合板には見えないのではないだろうか。板の裏側にはメーカーのスタンプなどがあるのだが、カッティングシートを貼り込んでしまえば、全く気にならなくなる。塗装コンパネ購入時にカット依頼も行うことになるので、事前にきっちりと寸法を押さえることがポイントだ。ドイトでのカット代金は、会員証提示で半額となる。


 

 

塗装コンパネ使用上の注意

前回ジムニーの荷室スペーサーでも触れたのだが、改めてもう一度は触れておきたい。数年前から塗装コンパネを利用して数多く棚などを作っているのだが、今回のブログ作成で塗装コンパネについて調べてみると、屋内用にはあまり向いてない素材ということが分かった。塗装コンパネは本来屋外で使用するために、ホルムアルデヒド放散量に関しては、F☆☆☆☆(エフ・フォースター)ではないことを理解した上での使用であることをお伝えしておかなければならないと思う。ただし、F☆☆☆☆とうたわれている製品でも放散量はゼロではないので、屋内において風通しのないような場所に使用する場合では、注意する必要がある。また、ホルムアルデヒドに限った等級なので、それ以外のシックハウス症候群を引き起こすような物質については規制対象外となる。加えて、5年以上経過したものについても、規制対象外になるようだ。

上記内容を踏まえた上で、本来の用途とは違う屋内使用を目的にしていることから、いわゆる自己責任ネタであることをご理解いただきたい。

 

オリジナル収納アイテムを作る

すでにジムニー荷室のスペーサーとして紹介したもの。塗装コンパネは、サイズは900×300ミリと,250×130ミリの2枚1組を利用している。これが1つ目のアイテム。

塗装コンパネを利用してオリジナルの収納アイテム作りに挑戦してみた。塗装済みコンパネとは、コンクリート打設工事に用いられる合板。コンクリート打設後のコンパネを外す際にコンクリート表面が奇麗になることや、耐水性が高いので型枠から簡単に剥がせることも特徴のようだ。塗装コンパネの塗装面にはウレタン塗料が用いられている。アクリルやラッカー塗料と違い、耐ガソリン性や硬度が高いので、クルマやバイクの塗装にも利用されている塗料だ。

サイズは定尺ベニヤ合板と違い、1800×900ミリで、板厚は12ミリとなる。定尺ベニヤ合板は6尺×3尺なので、1820×910ミリだ。カットを依頼する際には、寸法が足らなくならないように注意したい。

 

塗装コンパネが収納アイテムになる

オーディオラックの上に取り付ける棚を製作中の1コマ。これから12ミリ幅に切り出したカッティングシートを横板の板厚部分に貼ろうとしているところ。他の箇所は縦板も含めてカッティングシートが貼り込まれている。横板の板厚部分が未処理のままだと、なんとも物足りない感じだ。周囲が散らかっているのは、ご愛嬌ということで……。

塗装コンパネを利用した収納アイテムの最近作からご紹介。今回は塗装コンパネ1枚から、4つのアイテムを作成してみた。

  1. ジムニー荷室用のスペーサー(前回紹介分)
  2. オーディオラック上の棚
  3. 机の下の棚
  4. プリンター台

最初に無駄がでないように、カット依頼の寸法をよく検討しておくことが大事だ。最大900ミリ必要なものから、カットの寸法を押さえていくとよい。有効な板材を得るために紙に寸法を書きながら、アイテムのカットしたい寸法を少しずつ調整していく。なるべく無駄の出ないようなカットを行えば、カット代も抑えられる。

 

2.オーディオラック上の棚
オーディオラック上に取り付けたオリジナル収納棚。全体の寸法は600×280×200ミリ。この棚は、オーディオラックの後端より70ミリ飛び出して固定した。背面に70ミリの空間を設けたことで、AV機器の配線が楽になる。この棚の固定は、ラックの縦板上面に10ミリほど飛び出た部分で共締めとしたが、ピッタリとした寸法でできているので、ガッチリと取り付けられている。 棚の中に3つある小物入れは、ダイソーで見つけた小物入れ。

オーディオラック上のCDプレイヤーの周囲に、家族の小物類が雑然と置かれていたのをスッキリとするように、収納優先の棚を作ってみた。

オーディオラックの棚部分の寸法が600ミリなので、それに合わせて作成した。板厚2枚分24ミリをマイナス、576ミリでカットしてもらった。小物整理用にプラ製のカゴを置きたかったので、縦板の寸法は200ミリとし、カゴ用に高さ160ミリを確保して組み立てた。

組み立てをする際には、縦板に縁から6ミリのところ(板厚の半分の寸法)に、3ミリの穴を上下に3か所ずつあけている。縦板に穴をあけることで、無駄な板割れを防いでいるのだ。スリムスレッドは長さ25ミリを使用した。

組み立てが終わったら、カッティングシートの黒を、縦板の面部分と縁に貼っていく。縁はカッティングシートを折って仕上げるか、12ミリに切り出した細長いカッティングシートを貼るかは、施工のし易さで決めている。縁用に切り出した12ミリと幅の狭いカッティングシートだが、粘着力が強いので簡単に剥がれることはない。七難が隠せるカッティングシートのおかげで、一気に家具らしくなった。

 

3.机の下の棚
机の下に設けた棚の寸法は530×約175×400ミリ。奥行きの寸法は、裁断時のカット数分少なくなっている。幅の530ミリは、机の脚間の寸法なので、ピッタリと収めるには重要な寸法だが、奥行きと高さの寸法は、ある程度自由度がある。この棚は、残った板材の寸法を上手く調整して作ったもの。今回4つのアイテムを作ったが、板の無駄はほとんどでなかった。

横板3枚と縦板2枚の構成で、横板は机の脚の幅に合わせた寸法にしてある。その寸法を基準にして残った板材から、奥行きの寸法を決定した。これだけの棚なれど、あるとないでは大違い。かなり便利に利用できるのだ。それと、上の横板は縦板に対して、20ミリほど下げた位置で固定するのがポイントだ。たった20ミリの縁だが、置いたものが落ちにくくなる。

こちらはカッティングシートを白にした。この厚手のカッティングシートには、黒と白色があり、いずれも表面が半光沢梨地仕上げになっている。厚手で空気が入り込み難いのか、仕上がりがよいのも気に入っている。塗装コンパネとの相性は、抜群だと個人的には思っている。

 

4.プリンターの台
プリンター台というよりは、PS3を置くために棚を作ったのだ。プレイステーションは、AV機器と違って重ね置きがやり難くく、スッキリと置けないのが困りもの。PS3はゲーム用途ではなく、以前に紹介したプロジェクター用のAV出力機器として利用している。

元々違う用途にカット済みだった塗装コンパネを、再度カットしてもらい、プリンター台に作り直したものだ。元の670×360ミリの塗装コンパネを、360×120ミリを2枚カットしてもらい、残りを横板(430×360ミリ)にした。プリンターのサイズは、約440×310ミリ。

組立は、木工用ボンドとスリムスレッドで組み上げた。ただし、開口部が広いコ型なので、金属製金具を後上面と、前中面に用いて補強を行っている。この棚は、横板と縦板の塗装面を表側にして、縁面だけにカッティングシートの黒を貼っている。さらに脚となる縦板の下部には、ゴムシートを貼り込み、傷つき防止を図っている。

 

効率よく上手く仕上げるには

材料カットの寸法出しは、無駄の出ないように入念に行う。
縦板か横板のどちらかに、取り付け用の3ミリの穴をあけておく。
組み立ては、スリムスレッド25ミリと木工用ボンドの併用。
厚手のカッティングシートを貼り込めば、あっという間に収納アイテムに変身。

これで意外と簡単にできて、痒い所に手が届く、オリジナル収納アイテムのでき上りだ。

 

*1:塗装コンパネは、シックハウス症候群対策のフォースターではないので、室内利用の場合は注意が必要となる