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ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

気になるガジェット…カッティングマシン

ヤマハTZR125のロゴなどをカッティングシートから手作業でカットしていた。けれども、老いた眼には何ともしんどい作業だった。実は、以前から気になっていたガジェットがある。それはカッティングマシンというヤツだ。使用頻度が少ないのは明白だけど、背に腹は変えられない。そこで困った時のヤフオク頼み? を実践、カッティングマシンを導入してみることにしたのだ。


 

 

カッティングマシンの選定

カッティングマシンは使用頻度を考慮すると、新品購入するのが憚られる筆頭かもしれない。正常に稼働するなら中古で充分だ。今回落札したのは、STIKA SX-12という中間モデルの中古品で、A4横約300ミリ幅対応機だ。パソコンとの接続は、旧式のパラレルインターフェースだ。

TZR125のレストア&モディファイが一段落した。それでは全てが満足か、といったらそうではない。その中でもカッティングシートから切り出したロゴ類は、満足のいく仕上がりではないのだ。小さい文字の切り抜きや、文字にアールがあるものなどは、手作業でカットしたたことが老いた眼でも分かるのだ。とはいえ、もう一度作り直す気力はない。

しかし、気になるとどうしても手を入れたくなってしまう質なので始末が悪い。そこで、以前から気になっていたカッティングマシンに頼ることにした。まずはヤフオクでチェックだ。予算的に新品購入といかないところが悲しいが、手ごろなカッティングマシンを探し始めることにした。

パラレルインターフェースは、今はほとんどのパソコンが非搭載だろう。ところが、パラレルインターフェースからUSBへ変換するケーブルを用いれば、一気にその問題は解決する。出品はリユース業者で、ジャンク品扱いだったのだが、詳細画像の中によく見るとその変換ケーブルがあったのだ。

カッティングマシンは、OEM商品も含めて民生用モデルがいくつかのメーカーから各種販売されている。その中でも大きく異なるのは、ソフトウェアがそのメーカーのモデルにしか対応してないものと、Adobe Illustratorなどのドロー系ソフトウェアに対応するモデルがあるということだ。

幸いにしてAdobe Illustratorには触れる機会があるため、同アプリにはプラグインで対応しているRolandのモデルから選ぶことにした。プラグインを入れれば、プリンター選択画面で出力先を選ぶだけで良いので、手慣れたアプリで作業が行えるので都合がよいのだ。Roland製カッティングマシンのSTIKAは、出力サイズ幅の違いから3種類のモデルがある。どうせ購入するなら、A4横300ミリ幅対応の中間モデルが欲しい。

商品到着後に確認をしてみると、バッファロー製USB-パラレル変換ケーブルBHC-UP01/GPだった。

現行品は予算オーバーなので、中古のSTIKA SX-12という中間モデルに的を絞ってみた。カッティングマシンは実売数の関係からか、中古価格の落ち込みがあまりないようだ。出品数は多くはないがSTIKA SX-8モデルはたまに目にするのだけれど、それにしてもSTIKA SX-12はほとんど出品されなかった。さらに価格の折り合いがつけばと密かに狙っていた上位モデルのSTIKA SX-15はというと、ほとんど絶望的といってよかった。

 

Roland STIKA SX-12落札

落札したRoland STIKA SX-12の稼働状態。その落札価格は、税込み14,040円也。カッティングマシンは、あまり値が下がらないようだ。中古とはいえ、カッティングサイズ、性能とも申し分ない。SX-12の最大動作範囲は、250ミリ×1000ミリまでとなっている。

そんななか、ジャンク品扱いのSTIKA SX-12が業者さんから出品された。買い取り品だとは思うが、取引が316で良い評価が100%という業者さんだ。掲載画像はきちんと照明をあて、背景も整理され、オークションへの取り組みが真摯なのが分かる。これなら安心して入札が行えそうだ。開始価格は10,000円と安くはなかったが、入札することにした。新品購入時の箱と装備品もしっかりとある。さらにコメント欄には触れていないが、追加で購入したパラレル-USB変換ケーブルも画像にあった。STIKA SX-12は、パソコンとのリンクはパラレルインターフェース接続という古いモデルなのだ。ジャンク品扱いだが、電源は入ることは確認済みだから、恐らく問題ないだろう。

SSD変更で充分現役のhp製BeatsAudio搭載のPavilion dv6ラップトップ型パソコン。OSはWindows10最新版にアップデート済。パラレルインターフェースのSTIKA SX-12だが、変換ケーブルで全く問題なく利用できている。タイトル画像は、生後6か月のサビ猫が、キーボードを目指してフレームインしてきた猫あるある。この後、口に咥えたスポンジをキーボード上に離し、それを繰り返し僕に投げさせるのだ。お前は犬か?

普段よく利用しているのは、hp製ラップトップ型で、OSはWindows10にアップデート済のちょっと古めのBeatsAudio搭載のCore i5モデルだ。超円高の時に購入したのだが、15.6インチ液晶がショボく、購入時にIPS液晶をオプションで選べたのにスルーしてしまったことをホントに後悔した。それもあって、解像度1920×1060のIPS液晶パネルを搭載した同モデルの中古を落札、本機に液晶パネルのコンバートを行ってみた。液晶パネルのフラットケーブルが、マザーボードのコネクターと90度向きが異なっていたが、なんとか接続に成功し問題なく利用できている。それ以外はメモリを8GBに増設、HDDをSSDに変更している。それらの変更により、普段使いには申し分のない性能となって愛用している。

 

カッティングシート節約術

カッティングシートの節約には、カッティングシートの使用済み台紙、カッティングシートの端切れ、両面テープが必要となる。カッティングシート端切れの裏面に両面テープを貼り、それを台紙の中央上部に貼れば準備完了だ。端切れが浮くようなら左右をセロテープで押さえるとよい。今回利用した使用済み台紙のサイズは、315×115ミリだ。

落札日と終了時間に注意をして、パソコンの前に陣取り、なんとか13,000円+消費税+送料で落札することができた。パラレルインターフェース-USB変換ケーブル付きということで、決して安いとは言えないが、そこそこお買い得だったのではないだろうか。とにかく、中古品でA4横が出力できる中間モデルの出品は、なかなかお目にかかれないので、入手できたのはラッキーだったかもしれない。

カッティングマシン用のカッティングシートは、専用サイズのものが販売されているが、全く購入したことがない。ホームセンターで購入できるカッティングシートで完全に賄えるからだ。もちろんカッティングマシンに合わせたサイズに、カッティングシートを切り出す必要はあるが、面倒なのはそれだけだ。

カッティングシート端切れの左右が浮き気味なので、セロテープで止めてある。カットが終わり、台紙を戻したところ。この後、不要部分をピンセットなどで剥がしていく。

それと、カッティングシートの裏紙を捨てずに台紙として利用すれば、端材となってしまったカッティングシートを再利用できることも実証済みだ。カッティングマシンに合わせたサイズの裏紙(台紙)に、端材のカッティングシートを2か所ほど両面テープを貼るだけで良いのだ。端切れが浮くようなら、左右をセロテープで止めれば良い。ロゴ類などの小物は、この方法で充分賄える。取得するロゴの大きさにもよるが、今回試したカッティングシートの端切れサイズは125×55ミリだ。このサイズでも台紙中央に貼れば、カッティングマシンで切り出すことは可能だ。

取得したTZRのロゴは70×20ミリ、カッティングシートの端切れサイズは125×55ミリだ。この後、ロゴ部分にマスキングテープを貼り、裏紙を剥がしてロゴを任意の位置に貼付。マスキングテープ上からロゴ部分をこすって密着させ、最後にマスキングテープを剥がして完成となる。途中の節約プロセスはどうあれ、取得したいものが出来さえすればそれで良いのだ。

STIKA SX-12の最大動作範囲は250×1000ミリで、カッティングシートは300ミリ幅までが利用できるモデルだ。カッティングシートは専用サイズにカットされた商品もあるが、ホームセンターで扱っているもので充分に賄える。そのホームセンター版カッティングシートは、500ミリ幅と1,000ミリ幅の2種類がある。それを300ミリ幅にカットしてから利用する。裁断の手間はあるが、大したことではない。例えば1,000ミリ幅なら、300ミリ幅を3つ作ると100ミリ幅が残る。その100ミリ幅の端切れを、台紙代わりの使用済み裏紙に貼れば再利用できるのだ。あとは通常通りのプリンター指定で、問題なく切り出すことが可能だ。これらのプロセスは、いじましいかもしれないが、全て手作業なら端切れも無駄なく利用すると思う。出来てしまえば他人様には分からないのである。ただし、他機種でこの方法が利用できるかどうかは分からない。あしからず……。