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ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

ジムニーのヘッドライトをクリアに

太陽の下に晒されていると日焼けてしてくるのはしょうがない。とはいえ、ポリカーボネート製のヘッドライトが焼けると、何故かみすぼらしく見えてしまう。その対策用にケミカル処理の製品が、数多く出回ってるぐらいだ。これの解決にはヘッドライトユニット交換がベストだが、価格がネックとなる。が、そこはOEM品という手があったのだ。


 

 

楽天オークションで見つけたジムニー

長年南向きに駐車してあったのか、ヘッドライトクリアカバーの焼けがひどかった。そこでケミカル処理を行ってみたが、クリアカバーの焼けはあまり奇麗にならなかった。タイトル画像と比べると、ヘッドライトが焼けて透明感が無くなっている。

平成16年登録のジムニーを、平成27年楽天オークションの個人売買で購入した。現車確認で分かったことは、僕が3代目のオーナーになるということだった。売り主の2代目の方は、茨城県の水戸で会社の先輩がこのジムニーを新車で購入し、通勤用に乗っていたものを譲り受けたらしい。その後転勤により埼玉で乗られていたそうだ。中古車の素性は見えにくいので、ありがたい情報だった。初年度登録から11年で走行距離は124,000kmと多めだが、修復歴無しとのこと。だいたい月平均1,000kmの走行で、これと言った問題もなく元気に走っていたようだ。地方の通勤で無理な運転をしている様子はなく、程度は上々といったところではないかと思えた。

ケミカル類で焼けの解消を試みたが、やはり限界があった。クリアカバー全体の黄ばみはこれ以上クリアにならなかった。しかもクリアカバー内側にヒビが多数あったのでお手上げである。

ただ、2つほど気になる箇所があった。ヘッドライトの焼けが結構あることと、フロントガラスに飛び石による小さなクラックがあることだ。それらはDIYでなんとかなりそうだし、中古車なので多くは望めないことは分かっている。予算限度額上限ではあったが、その2点は目をつむり購入することにした。

オマケでユピテルドライブレコーダーをつけたままにしてくれた。実はこのドライブレコーダー、後に内蔵バッテリーの不良問題で、新品の後継機に交換してくれることになったお宝だったのだ。

 

ヘッドライトに磨きをかける

ヘッドライトユニットを交換するためには、フェンダーアーチモールを外さなければならなかった。ここに隠れているネジを外さないと、バンパーが取り外せないのだ。ただし、そのネジが外れれば、クリップ類を外すことで、バンパーを完全に取り外さなくても対処可能となる。

クルマのヘッドライトは、ガラス製からポリカーボネート製へと移行されるようになって久しい。ただ、その素材ゆえにヘッドライト表面のコーティング焼けはどうしてもなりやすいようだ。ヘッドライトが焼けて曇っていると、例えドイツ製高級車でも、みすぼらしく見えてしまったりもする。さらに焼けが酷くなると、光量不足で車検に通らない場合もあると聞く。

そんなポリカーボネート製異型ヘッドライトには、レンズのないタイプが多い。レンズの集光はメッキされた反射板が担っているので、言ってみればヘッドライトの前面はクリアカバーだ。カバーを奇麗に磨く分には、集光や光軸が大きくずれるようなことは考え難い。それもあってかヘッドライトの焼けやクスミを取るケミカル用品は多数販売されているようだ。

ドライバーシート側は交換後のもので、ナビシート側は交換前のオリジナル。ヘッドライトの左右でクリアカバーの色が違うのがお分かりいただけると思う。

ガレージにあるケミカル類でもなんとかなりそうなので、焼けたポリカーボネート製ヘッドライトのクリアカバー復活を試みることにした。ケミカル類だけで、どこまで奇麗になるかは分からないが、まずはダイソーで購入した液体タイプのコンパウドで磨いてみた。次に粒子が細かいと思われるソフト99プラスチッククリーナーで磨く。全体に焼けが薄くなり、クリア度は上がったようだ。が、よくよく見るとヘッドライト内側に複数のヒビのようなものがある。このヒビは何なのだろうか。このヒビで心が折れてしまった。これ以上表面を奇麗にしても、内側のヒビはどうにもらないのだ。最後にプレクサスを噴き、処理を諦めることにした。

 

社外製OEMヘッドライトに交換

ナビシート側のヘッドライトユニットを外したところ。奥にフォグランプ用のHIDバラストなどが収めてある。

ケミカル処理後は、暫らくこれで我慢していた。だが、クリアカバー内部のヒビがどうしても気になってしまい、ヘッドライトを交換することにした。ヤフオクで確認すると、JB23型ジムニー専用のイカリング内蔵型とか、LEDを配置したタイプなど中華製品が出品されていた。ところが、純正ヘッドライト形状の出品があまりない。悶々としつつチェックしていると、テスト走行のみという純正OEMタイプが出品された。即決価格の設定があったので、一も二もなく落札してしまった。数日後に商品が届いたので確認をしてみると、商品自体に奇麗に梱包がしてあり、まるで新品のようだった。

クリアカバーのラップは、両方のヘッドライトユニットの交換が終わるまで、養生のため外さなかった。交換後はクリアカバーの透明度がかなり違うので、スッキリとした目になりクルマが若返る感じになった。タイトル画像はOEMヘッドライト交換後のもの。

早速取り付けることにしたのだが、意外と大変な作業になってきた。ヘッドライト交換をするためには、グリル、バンパー、それにフェンダーアーチモールを外さなければならなかった。それでも完全に外したのは、グリルとフェンダーアーチモールだけに留めてしまった。バンパーやサイドアンダーガーニッシュは、力業(めくること)で対処することにしたのだ。

取り付け後のOEM版ヘッドライトユニットは、クリアカバーの透明度も高くサードパーティー製とは思えぬクォリティーだ。バルブ類の取り付けもしっかりとしており、これなら車検もクリアするだろう。さらにヘッドライト交換で気づいたことがある。“お目々パッチリ”となり、ジムニーが若返えって見えるようになったことだ。