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ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

ホンダCBX125Fのレストア ― フロントカウル周り編-③

CBX125Fのヘッドライトは円形なのだが、レンズマウントが独自の形状で互換性がない。レンズはプラ製で、バルブは原付バイクによくあるタイプだ。上位機種のCBX250Sは、レンズマウントが同一形状で、ガラス製レンズにH4バルブが採用されている。そこでヤフオクで調達することにしたのたが、マイナー機種なようでほとんど出品されることがない。唯一出品されたものを入札、価格が高価で誰も入札せず安心をしていたら、オークション終了時に入札され万事休す。それから出品されることはなく、諦めてこのままいくことにした……。


右は搭載されていた元の電球。左がアマゾンで購入したLEDのP15dで、口金の形状が全く違う。原付用ヘッドライトだからと、よく調べずに購入してしまった。→ニコイチ化へ。

以前にも書いたと思うのだが、旧車にはLED化が一番と思っている。ジェネレーターやオルタネーターがあまり発電しなくて済むので、それらが少しでも長持ちしてくれるのではないかと考えているのだ。さらに燃費にも貢献してくれている。実際に灯火類全LED化により、燃費が良くなったのだ。ウインカーをLED化するために、それ相応の抵抗を入れるような無駄なことはしていない。LEDウインカーのキレの良い点滅を求めるために、抵抗を入れるのは本末転倒だと思っている。ウインカーリレーをICリレーに交換、または純正リレーを改良すれば済むだけなのだ。


ニコイチ化なったLEDバルブ。このマウント金具は、P15d-25-3という型式らしい。確証はないが……。

ウインカーリレーは、ヤマハTZR125レストア&モディファイ ― 電装関連編②】で触れたようにシャント抵抗を、普通の抵抗に交換すれば一丁上がりだ。抵抗の値でウインカーの点滅速度が変わるので、いくつか抵抗を購入して最適な速度に付け替えて検証すれば良いのだ。実は、ジムニーの純正ウインカーリレーも、LEDウインカー搭載のため、シャント抵抗に付け替えている。ハンダ付けは厭わないので、随分前にネットの情報を元に挑戦してみたのだ。抵抗の最適解はないので、試行錯誤する必要はあるが、純正リレーを使用するので、耐久性もお墨付きだ。


プラ製ヘッドライトの下側マウント部分にクラックを発見。「アクリルパウダー&アクリルリキッド」の最強コンビで補修を行った。

LEDヘッドライトバルブは、アマゾンで調達した。CBX125F用のヘッドライトバルブはP15dというものらしいので、それに該当するLEDバルブを注文した。ところがよく確認をしなかったのが悪いのだが、バルブの取り付け部分の形状が異なっていた。電球には3つのツメがあるのだが、LEDには小さなツメが1つだけだ。金属部分にノギスをあてると、直径は同サイズなので、どうせ電球は二度と使用しないだろうということで、ニコイチ化することにした。ツメの位置は慎重に決定したので、光軸が問題になることはないだろう。

ヘッドライトのイエロー化(マイ定番)


ポジションランプをT10型ソケット化してみた。上の電球用ポジションランプから、ゴム製マウントを外したものが赤枠内。下はその中にT10型ソケットを押し込んだ完成版。

ヘッドライト内にあるポジションランプも、LED化対策を行ってみた。こちらは手持ちのT10型LEDが使えるように、元のゴム製ソケットを利用して、ウェッジソケット化を行った。ゴム製のウェッジソケットは、ジャンク箱にあったNS-1のメーター用を利用している。ニコイチ化は、ウェッジソケットの出っ張ったゴム部分をカッターで落としてスリム化し、バルブソケットに押し込んだだけだ。ちょっと膨れてはいるが、問題なくヘッドライトのポジションランプのソケット穴に取り付けられている。ポジションランプ用に、ホワイトのSMDタイプLEDを入れてみたが、充分な明るさだと思う。


ヘッドライトにクリアイエローフィルムを貼り、LEDを点けたところ。LEDヘッドライトバルブは、9ワット1200ルーメンで、色温度は6000ケルビン。最近のLEDバルブは、高効率化してるようだ。

ヘッドライト前面には、例によってクリアイエローフィルムを水貼りしてみた。最初はゴムベラで水を掻き出していく際に、ドライヤーで温めながらアールに対応しようとしたのだが、上手くいかなかった。そこで、円の中心から半径分をカット、同様にして幅が小さな三角形になるようにカットを行った。そして切り欠きを、レンズ下部の垂直方向のレンズカットに合わせるようにして貼りつけた。クリアイエローフィルムのカット部分は、レンズカットに良く馴染み、上手く溶け込んでいると思う。ぱっと見では気づかないのではないだろうか。フロントカウル周りが一段落したので、いよいよ次は、不動状態のエンジンを目覚めさせる時がきたようだ。

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