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ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

ホンダCBX125Fのレストア ― メーター周り-後編

VT250FC用メーターのジャンク品を入手して、ニコイチ化が加速。タコメーターが機能するようになると、スピードメーターの文字盤のヤレが気になってきた。VT250FC用スピードメーターは故障しているが、針と文字盤は使用可能だ。これを利用しない手はない。さらに、補修失敗の燃料計の文字盤も新たな展開に……。

スピードメーターと燃料計をモディファイ


スピード・タコメーターの文字盤は、バイク購入時のもの。その上のものは、今回購入したジャンク品のVT250FC用メーターの文字盤から、糸ノコでカットした切れ端。

タコメーターの文字盤が奇麗になったので、スピードメーターの文字盤のヤレが気になってきた。VT250FC用のスピードメーターは不動のようだが、幸いにもその文字盤と針は綺麗なので、これを利用することにした。早々にスピードメーターの分解に取り掛かる。針の取り外しは、マイ定番の方法(厚紙とツル首ピンセット)で問題なく外すことができた。こちらも文字盤周囲をケース内に収めるため、画像のように不要部分を糸ノコでカット。さらに、ウインカーインジケーター用のクリアオレンジのプラレンズが、入るように糸ノコで穴を開け、ヤスリを駆使して形を整えた。


油性マーカーで補修に失敗した燃料計の文字盤は、ホワイトの厚手カッティングシートを貼ってカバーした。燃料計の文字盤を一旦分解し、スキャニング→トレースを行い、拙宅のカッティングマシンで出力した。文字盤の文字部分、目盛り、インジケーターランプ、丸い小穴などをカットしてある。

クリアオレンジレンズの取り付けは、瞬間接着剤を利用した。瞬間接着剤で固定すると、レンズが白く曇る可能性もある。今回は、色付きの小さなクリアバーツなので、良しとしてしまった。こうなると油性マーカーで塗って、見事に撃沈した燃料計の文字盤が気になってくる。その燃料計の文字盤のリカバリーは、カッティングシートで行うことにした。手順としては、燃料計をスキャンしてそれをトレース、文字盤の目盛りと文字を生かす方向で作成するというもの。でき上ったカッティングシートを文字盤に置いてみると、違和感は全く感じられなかった。そこで、どうせやるならブラックではなく、ホワイト厚手のカッティングシートにしたものが画像のものだ。

 

【想定内】メーターのサンコイチ化


今度は前部カバーのないCBX125F用メーターのジャンク品を落札。後部カバーと配線には損傷がないようだ。タコメーター内にあるウインカーインジケーター用レンズが、利用できたのは幸甚だった。

徐々にメーターの文字盤が奇麗になっていくと、ダメージがあり、小穴が開けられてしまった後部カバーをなんとかしたかった。けれども、ヤフオクに出品されている、CBX125F用メーターの中古品はいずれも高価なものばかりなのだ。それで後部カバーの無駄になった小穴は、黒のカッティングシートで対処、後部カバーにある飛び出た取り付け用ボルトは、補修のしようがなく諦めていた。そんな折、前面カバーのない、明後日の方を向いた針のジャンクが出品されていたのを発見。599円という破格だ。いずれの文字盤とも白ッ茶けてはいたが、後部カバーは、無傷のようで意外と奇麗なようだ。


サンコイチ化で、完成したCBX125F用メーターの背面。向かって左下の電気式タコメーター用の配線も上手くまとめられたと思う。前面のクリアレンズは、補修はしたがクラックが入ったままだ。

こちらが利用したいのは、後部カバーと配線類なので迷わず入札した。誰もこんな商品に目もくれなかったのか、競うことなく落札することができた。商品が届いたので確認をしてみると、後部カバーはダメージのない至って普通の中古品だった。配線類も弄られた様子はなく、都合がよさそうだ。確認を一通り終えたので、加工していくことにし。後部カバーにタコメーターユニット取り付け用の穴と、タコメーターのコントロール基盤用の小穴を開けていく。ありがたかったのは、タコメーターの文字盤にあるウインカーインジケーター用クリアオレンジのプラ製レンズの存在だ。これを利用しない手はない。


完成したメーターを取り付けた様子。メーター取り付け用金属ステーも交換。ステーと同時に入手した四角のゴム製カバー内には、10端子×3コネクターが並列で連結される。

モディファイしたVT250F用のタコメーターの文字盤に、クリアオレンジのプラ製レンズをはめ込むことにした。既に速度警告灯の穴があったので、色々と位置の検討をしたのだが、最終的に速度警告灯の穴をベースにすることにした。スピードメーター側と同じ高さにインジケーターレンズを設けることはできるのだが、そうなるとインジケーターレンズを取り付けた上に速度警告灯の穴の切り欠きが残ってしまうことになる。ということで、左右の高さには目をつむることにした。文字盤を全て組み込み前面カバーを取り付けて悦に入り眺めていると、メーター間の何もないスペースが妙に浮いた見えた。


サンコイチ化で、やっと完成したCBX125F用メーター。異形ウインカーインジケーター用レンズ取り付けのため、取付穴を糸ノコで開けた労作。ホンダウイングマークはカッティングシートで作成した。

何となく味気なく思えたので、ホンダのウイングマークを置いてみることにした。ステッカーは【耐水性ステッカーを作る】でご紹介した方法で作成した。ホンダのウイングマークは、シルバーのカッティングシートを利用して、ブラックの厚手のカッティングシート上に配置。ウイングマークがバラけるのを嫌い、ガラス飛散防止安全シートでコーティングを行った。ステッカーは、もう少し小さくしたかったのだが、拙宅のカッティングマシンと年老いた眼では、これ以上追い込むことはできなかった。のちに中期型以降のCBX125Fには、同じ場所にウイングマークを配置していることが分かった。もちろん製品は、もっと小ぶりなウイングマークだ。

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