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ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

ホンダNS-1 メンテ後ナンバー再登録で公道復帰へ ─ 後編 ─

次から次へと見つかる補修ポイント。街乗りをするためには、安全面確保からもできるだけトラブルになりそうなネガ部分は潰しておきたい。これらをクリアすれば、公道復帰も直ぐそこだ……。


 

 

メーター取り付けベース補修


メーターのゴムマウントが、千切れていることが分かった。メーター取り付け時に角度調整のため、フレームではなくメーターユニットを持って無理に抉ったのがまずかったのかもしれない。

HIDの配線を全部取り出すためには、フロントカウルを取り外さなければならなかった。カウルを外して配線を取り外していたら、新たな問題を発見してしまった。デルビGPR50のメーターを改造して取り付けていたのだが、メーターのゴムマウントが切れていたのだ。3か所あるマウントの2つは完全に千切れ、もう1つも千切れそうだ。メーターの位置出しで、メーター用フレームではなく、メーターユニットを持って行っていたのが、どうもまずかったようだ。とりあえずメーターを外し、ゴムマウントを確認すると、メーターケースに圧入された円柱金具とボルトの間に、円柱のゴムが挟み込まれていた。


固めのゴムホースを利用して作ったメーター取り付け金具。ボルトは6ミリサイズを利用した。メーター金具に6ミリ用タップを立ててある。

これに置き換えられるようなものはと、ジャンク箱を漁ってみた。すると、燃料用ゴムホースの切れ端が目に留まった。これだ!と思い、ゴム製燃料ホースをパーツ箱から各種引っ張り出す。ゴムが固めで内径が5ミリのものを、任意の長さにカットして利用することにした。メーター側の加工は、圧入された金属製パーツに、タップを立てることにした5ミリの穴を開けていたところ、金属製の円盤が取れてしまった。すると、中にタップが切ってあるではないか。既にタップ目はドリルで一部削り取られていたので、元の穴を利用して5ミリに拡大、6ミリのタップを立てることにした。メーターフレームの穴も6ミリに拡大、メーターはゴムホースを介して6ミリネジで固定した。ガッチリと固定できたので、これで外れることはないだろう。

 

HIDからLEDヘッドランプへ


最近のLEDは、光量不足とは無縁のようである。10WのLEDでも直視できないくらい明るく、耐久性は未知数だが、中華製は価格も安価でおススメできると思う。

このNS-1には、消費電力が17WというPH7用HIDヘッドランプを、小加工して取り付けていた。そのために全波整流化を行っていたのだが、ACレギュレーターの発電容量が少ないのか、使用しているとHIDがチラつきだしてしまう。そこで、普段はHIDをオフにして、その代わりにヘッドランプ内に取り付けたスモールランプを灯していた。スモールランプにSMD9連ホワイトLEDを取り付け、ハイビーム時に点灯するようにしていた。ロービーム時には、HIDが点灯する設定だ。最近ではPH7用のLEDの光量が上がり、電気食いのHIDを取り付けているメリットが薄れてしまった。そのため、10WのLED に置き換えることにした。画像は、HID関連の配線と補器類を外しているところだ。


スピードメータ、タコメーターの照明は、全てLED化済みだ。ニュートラルランプなど、インジケータランプもLED化済み。ヘッドライトには、クリアイエローフィルムを貼ってある。

このNS-1は、全波整流化済みなのでスイッチオンでライト類は全て点灯する。タコメーターの照明は、T10型のLEDを2灯搭載。今回、スピードメーター側が暗いので、明るそうなT5型のLEDに交換をしてみた。スピードメーターにはT5型のライトが1つしかつけられない。T5型SMD1個タイプでは、やはり暗かったのだ。今回購入したLEDは、SMDが3個タイプとなり、明るさがだいぶ改善したように思う。それにしても、透過型のタコメーター側は、若干明る過ぎるかもしれない。この画像は、ガレージの照明を消して撮影してみたのだが、消費電力10WでもLEDヘッドライトはかように明るかった。黄色ぼい照射は、ヘッドライトにクリアイエローフィルムを施工しているからだ。

 

タンクカバー取り付け金具補修


キャブレターのセッティングなどで、外すことの多いタンクカバーだが、このゴム製マウント下側にある突起が無くなると、取り付け用のボルトが落下してしまうのだ。拙宅のNS-1は、見事に突起が2つとも無くなっていた。そこで今回、ボルトの付いたステーをリベット止めとし、ボルトが落ちなくなり、使い勝手がすこぶる良くなった。

NS-1のタンクカバーは、前方2か所のボルト、後方2か所のナットで固定する。後方の2本のボルトは、ステーに取り付けられ、ゴムパーツ下部の突起2つで落ちないようになっている。ところが、我がNS-1は、その突起が左右共に無くなっていた。この突起が無くなると厄介なのだ。今回幾度となくタンクカバーを外したので、流石に面倒になった。そこで、リベット止めで対処することにしてみた。片側はゴムのマウントを外せばリベット止めできるが、もう一方はゴムを強引に捲りながらの作業となる。リベットの針が折れるまで締め上げていくと、ゴムのマウントも同時に締め上げられてしまう。上手く調整をしながら行う必要があったが、なんとか上手くいった。これにて全てのメンテナンスが完了。ナンバー再登録で、いよいよ公道復帰だ……。