page contents

ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

スズキ ジムニー用にスマホホルダーを加工する−バージョンⅡ

ジムニーに取り付けていたスマホホルダーを、片手でスマホを着脱できるタイプに置き換えてみた。実はアルミ製ということで、CBX125F用に購入したのだが、構造上バイクには不向きだった。そこで、ジムニー用に方向転換し、自作したステーに取り付けできるように加工を行ってみた。

旧・スマホホルダーの取り外し

スマホでホルダー中心部にあるボタンを押すと、アームのロックが解除され、バネでアームが縮みスマホを固定する。下方に支えはないが、スマホが落ちるようなことはない。

CBX125Fにスマホホルダーを取り付けようと思い、アマゾンサイト内を彷徨っていると、興味深いものを見つけてしまった。Horiiブランドのエアコンルーバー取り付けタイプのスマホホルダーだ。特徴は、スマホの自重で左右のアルミ製アームが連動して可動、スマホを置くだけで装着できる製品だ。平たく言うと、片手でスマホの着脱が行えるというものだ。価格も手頃だったので、商品を購入し確認をしてみると、確かに片手でスマホの着脱ができる。だが、スマホの固定はロックされるような機構はなく、スマホの自重だけだった。バイクで運用する場合は、スマホが落ちないように、なんらかのロックする機構は必要になる。

スマホホルダー本体を取り外した状態。画像の球状の部分にスマホホルダーを取り付ける。このパーツは、糸ノコで軸の部分を切り出して利用していた。

元々がエアコンルーバー取り付け用で、クルマでの運用が前提の製品なのだ。アーム類がアルミ製なので、バイクに好都合と思ったのだけれど、バイクへの転用は見合わせた方が無難なようだ。そこで、【スズキ ジムニー用にスマホホルダーを加工する】でご紹介したスマホホルダーの改善を行ってみた。位置的には申し分ないのだが、両手でスマホの着脱を行う必要があるタイプだ。それを補うべく置き換えることにし、以前のスマホホルダーを取り外していく。スマホホルダー本体は、2ヵ所のネジで固定されている。それを外すと、自作アルミステーに取り付けた、黒いフラスコを逆さまにしたような形状のパーツが現れる。

 

新・自重式スマホホルダーの取り付け

アマゾンで入手したHoriiブランドのエアコンルーバー取り付けタイプ。一旦分解し、球状のパーツと花形のつまみを利用して、スマホホルダーを固定するようにした。

黒い逆さフラスコ状のパーツは、もう外すことはないだろうと、瞬間接着剤を流してネジ止めしてあった。そんなこともあり、なんとか黒い逆さフラスコ状のパーツを外すことはできたのだが、アルミステーに貼ったカッティングシートの一部が破けてしまった。そこで、カッティングシートをすべて剥がし、それを元型にして作り直すことにした。それにアルミステーの上面に開けた、取り付け用の穴も隠せることになり、かえって好都合なのだ。貼り直したら、スマホホルダーを取り付けるため、新・球状バーツをアルミステーに取り付けていく。

新たに取り付けた、スマホホルダーを取り付ける球状のパーツ。こちらはネジ止めされていたものを外しただけだ。アルミ製フラットバーに貼りつけたカッティングシートは、貼り直してある。

新・スマホホルダーにスマホを設置、新・球状バーツの位置出し作業を行っていく。スマホが上方にあり過ぎると、運転する際の視線の邪魔になる。前方は、すっきりと見渡せる方が好ましい。逆にスマホが下方にあると、視線の移動が大きくなり、具合がよろしくない。そこで、自然な運転姿勢をとり、スマホの上縁が、ワイパーと同一線上に重なって見えるくらいの位置とした。自作アルミステーのマーキングした位置に2ミリの穴を開け、3ミリ×0.5ピッチのタップを立てる。新・球状のパーツを3ミリネジで取り付ける。アルミの板厚が3ミリで、タップだけでは心許ないので、長めのネジにしてナットも併用して固定。これでネジが緩むことはないだろう。

下のアームを押し下げると、左右のアームが連動して閉じる構造。片手でスマホの着脱が行え便利なのだが、スマホの自重だけで挟み込むだけなので少々心許ない。左右アームが閉じた状態での幅は約62ミリ。

今回入手したHoriiブランドのスマホホルダーは、3ヵ所のアームと中央の大きな丸いパーツが共にアルミ製だ。それ以外の外観の構成パーツは、プラスチックとゴムだけとなる。700円でおつりがくるような価格だが、アルミを前面に使うなどその作りにチープ感はなく、ロゴなども廃されてデザインもスマートだ。使い勝手は、片手でスマホの脱着が行えるので申し分ない。ただし、アームのロック機構がないので、なんとなく頼りない感じはする。けれども、今のところ舗装路を走っている限り、走行中に落ちたことはないので、いらぬ心配なのかもしれない。