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ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

ホンダNS-1 公道復帰後にモディファイ追加

以前から気になっていたバーツがあった。そのパーツは、黒の仕上げが好ましい社外製のアルミ製トップブリッジだ。導入目的は全くの見た目だけといっていい。しかし、いざ購入してみると、思わぬ落とし穴があった……。


 

 

社外アルミ製トップブリッジ導入


ヤフオクで入手したNS-1用トップブリッジ。その形状からハリケーン製のようだが、黒のつや消し塗装が施されたコピー品か。

ヤフオクで入手した、NS-1用のアルミ製トップブリッジの取り付けは、問題なく行えた。切削制度も高く、気持ち良く取り付けられる。しかし、純正ハンドルをトップブリッジに直付けしようとすると、左側のインナーチューブ側のように、キャップボルトとトップブリッジのクランプとの間に隙間ができてしまうのだ。それを避けるためには、右側のインナーチューブのようにキャップボルトを5.5ミリほど突き出すほかない。もしくは、約1ミリ厚の素材を5.5ミリの幅で切り出し、リング状にして隙間に埋め込むしか方法はないかもしれない。


入手してみると製品自体はしっかりしており不安はない。切削精度も高く、イグニッションスイッチ取り付け用部材のクオリティも良いようだ。突き出したインナーチューブの状態と切り出したカラー。

当初は、隙間を無視してそのまま組んでみたのだが、どうも釈然としなかった。厚みが15.5ミリのトップブリッジに、インナーチューブが5.5ミリも触れてない部分が存在しているのだ。無視できないような値だと思い、キャスター角は若干変わるかもしれないが、インナーチューブをトップブリッジの上面と面一になるように突き出すことにした。ただし、純正ハンドルをそのまま利用するには、突き出した分に合わせたスペーサーが必要となる。そこでジャンク箱の中を漁ってみると、ボルト径にあった何かのカラーを発見した。それを元に模型用旋盤で、スペーサーを作ることにした。指定寸法となる高さ5.5ミリに仕上げている。


トップブリッジのインナーチューブ取り付け用六角ボルトには、緩め止めを塗布して締め込んである。製品自体もしっかりしており、フロント周りに剛性感が出たようだ。

見た目的には、純正ハンドルをトップブリッジ直付けに分があるが、構造的、強度的には、こちらに分があるだろう。純正ハンドルをトップブリッジに取り付けるためのボルトは短くなるので、丁度いい長さの六角ボルトで代用することにした。それにしても純正トップブリッジを取り外し、社外製を取り付けたらフロントフォークの角度が微妙に異なり、インナーチューブがクランプ穴に入らなかったのには驚いた。キャップボルトを純正トップブリッジの薄い鉄板の穴に通すだけなので、精度的に若干ルーズになるのだろうか。その後、社外製トップブリッジは、ステムのボルトを緩めたら、問題なく取り付けられている。

 

NS-1モディファイ完結


後期型フロントフォークは、アウターチューブが黒色になるが、オレンジ色のSHOWAステッカーとの相性はバッチリだ。

ホンダCBX125Fのレストア復活― 外観モディファイ編で、ご紹介をしたフロントフォークへ貼ったSHOWAのシルバーカラーステッカー。今回は、オレンジ色のカッティングシートで作成してみた。既にトレース済みなので、カッティングマシンへプリントアウトのキューを出すだけだ。サイズは約160ミリの長さとしてある。良く目にするカラーなので、違和感はないかもしれない。こちらもCBX125F同様に、SHOWA製のフロントフォークかどうかは分からない。いわゆるステッカーチューンの類だが、大径化したフロントディスクローターと相まって、見た目がよりレーシーになったようだ。


トップブリッジ上面からキャップボルト分5.5ミリの突き出しは、ハンドリングにそれほど影響はない値だと思う。

社外製トップブリッジを採用して、フロントフォークが5.5ミリほど突き出した状態を撮影してみた。純正トップブリッジとの高さ方向の位置関係は不明だが、ハンドリングには極端な影響はないと思う。15.5ミリ厚のトップブリッジにインナーチューブがマウントされるため、フロント周りがシッカリした感じになったようだ。さらに大径化したフロントディスクローターもアタリが付いてきて、良い感じになってきた。距離は乗っていないのだけれど、乗らない期間が長かったため、ミッションオイルをホンダウルトラ G1に交換しておいた。これでNS-1のあらましのモディファイは、一応完結を迎えることになった……。