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ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

ホームシアターのススメ

ExquizOn CL760(解像i度1280×720)プロジェクターを天吊り方式で設置したホームシアター。内蔵スピーカーはあるのだけれど、上方にEIVOTOR サウンドバーを取り付けてみた。ステーは配管用パイプに使用するものを、スピーカーの形に合うように手で曲げた加工品。サウンドバーで音の迫力がグッと増し、よりホームシアターらしくなる。Amazon Fire TV Stickがあれば、すぐに上映開始となる。


 

 

中華製プロジェクター


プロジェクター導入当初の状態。天吊り金具は、最短でもこの長さだった。スクリーンに対しては、良いのだが、低すぎて生活に支障が出てきた。そこで、トップ画像のようにシャフトをカットした。導入時の映像ソースは、クロームキャストだったが、その後、Fire TV Stickに置き換えている。

2018年の3月頃にスマートニュースで、ある記事が目に留まった。中華製プロジェクターの紹介記事がリンクされていたのだ。元々興味があったので、目を皿のようにして読むと……。

アマゾンからプロジェクターが届いていた。

プロジェクターは、ハイエンド機を除いて概ね3LCD方式やDLP方式が通常採用されている。それに引き換え、中華製プロジェクターはというと、スマホの液晶パネル1枚だけで投影しているのだ。数多く流通しているスマホ液晶パネルの解像度である800×640、1280×720、1920×1080を採用しているプロジェクターが殆どなのがそれを物語っている。スマホの大量生産で、こなれた価格になった液晶パネルから生まれたアイデア商品といっていいだろう。


プロジェクター内臓のスピーカーでは、満足できなくなり、サウンドバーを導入した。音は劇的に良くなり、ホームシアターらしくなってきた。その後、プロジェクターに不具合が出てしまい、交換を行っている。トップ画像と位置が違っているのは、交換品の性能が良くなり、スクリーンに近づけないと、画像がはみ出してしまったのだ。交換品は、搭載スマホの画面サイスが、大きくなったのかもしれない。それに、発色と精細感も良くなっている。

バックライトはスマホと違い、RGBのLEDそれぞれが光源となっいて、RGB出力の大小で色相の調整を行う加法混色で投影されるシステムだ。発熱の問題はさておき、照度的には及第点が与えられるのではないだろうか。もちろん、部屋を暗くする必要はある。念のため。

さらに、従来のプロジェクターとは比較にならないぐらい価格が激安だ。僕は2018年の3月にアマゾンのタイムセールで購入できたのだが、ハーフHD(解像i度1280×720)のExquizOnのCL760というプロジェクターが13,999円という驚きの価格だった。マニアでもない限り、性能的にはこれで充分な気がする。フルHDに対応した中華製プロジェクターもまだ種類は少ないが、販売されている。100インチ以上のスクリーンで鑑賞したいなら、フルHDタイプのが良いかもしれない。

 

プロジェクターの設置(インストール)


ベースを取り付けた状態。スリムスレッドを梁に対して意図的に斜めにねじ込んだので、カッティングシートの一部が盛り上がってしまった。それでも天吊り金具を取り付ければ目立たなくなる。もう一方の梁は、蛍光灯に上手く隠れてネジ止めができた。元々端切れのベニヤ合板もカッティングシートで化粧をすればご覧の通り。

プロジェクターは、何といっても“天吊り”が基本(個人的な見解)。投影用スクリーンを下ろし、プロジェクターのリモコンの電源をオンにしてから照明を消す。“天吊り”ならではの醍醐味で、やはりこれがしたい。

そこで、“天吊り”のために、ホームシアターシステムのベースを天井に設けることにした(さすがに天吊り金具の天井直付けは避けた)。まず最初に、シンワ製下地センサーmini15を利用して、天井内にある梁を見つけることにした。梁の見つけ方は、下地センサーを移動して梁を検知したところで画鋲を打つ。次に逆方向から詮索を行って、検知したところで画鋲を打てば、画鋲と画鋲の間が梁ということになるわけだ。この作業を繰り返し行い、隠れた2本の梁を見つることができた。

 


スクリーンは、OS製80インチが壁面の幅ギリギリで収まった。OSとキクチは国産スクリーンメーカーの老舗で、品質は折り紙付き。80インチサイズでも対角線の寸法は、実測で2.15メートルほどになる。このサイズで映画観賞や、スポーツ観戦をするとかなり迫力がある。病み付きになること請け合いだ。

次にベースとなるベニヤ合板をカッティングシートで覆うため、板厚も含めたサイズのカッティングシートを裁断する。板厚部分を覆う4辺は、折り癖をつけておく。続いてベニヤ合板を天井に取り付ける作業に取り掛かる。長さ65ミリのスリムスレッドで、2つの梁に対して垂直ではなく、V型にねじ込むことでガッチリと固定できる。ベースが固定できたら、カッティングシートを貼り付けていく。取り付け後に貼ることで、ネジの頭が見えなくなった。このひと手間で、仕上がりがスッキリとする。

このカッティングシートは、かなり厚手のもので、僕が何かと好んで利用している一品だ。カッティングシート、ベニヤ合板の端切れは、ともにホームセンターで調達した。希望の寸法に近い端切れがあれば、非常に安価に求められる。

 

配線など


配線は、テーブルタップ付き電源コードとHDMIケーブ共にプラスチックモールで行った。モールの固定は、画像のように押す部分が薄い金属製の画鋲で行った。30センチ間隔ぐらいで画鋲を打ったのだが、モールが落ちるようなこともないようだ。ユーザーが電源コードをステップルで止めることは、被服内でショートする危険性があるので、絶対に避けるべきだ。

延長コードとHDMIケーブルの配線は、主にモールを利用した。モールは粘着テープのないものを選択する。画鋲でモールを止めれば良いからだ。これだけで充分持ちこたえてくれるし、剥がれてきても画鋲を追加するなどで対応できる。モールを取り払う必要になっても、画鋲の針の跡ぐらいでは大して気にならないだろう。

延長コードの配線に関しては、注意しなければならない。ユーザーが電気コードをステップル、釘、針金で固定してはならないからだ。電気コードの被膜や内部の電線を傷めて、感電や火災につながる恐れがあるからで、電気工事士は、その施工方法は絶対に行わないそうだ。ただし、電気コードを傷めないタイプのものなら、ユーザーが固定しても問題ないようだ。モールや100円ショップで入手できる粘着テープ付きの配線止めが該当するが、とにかく電気コードを傷めないような配慮が必要と肝に銘じておきたい。

 

プロジェクターシステム

プロジェクターシステムのご紹介。特記以外は全てアマゾンで調達した。

 

ホームシアターのススメ


4K動画あたりを本当は撮影して投稿したいのだが、残念ながら手持ちの機材がない。そこで、デジカメで撮影した自前の画像ファイルから調達。その画像をUSBメモリに入れ、プロジェクターのUSB入力に接続、投影した静止画をデジカメで撮影している。

映像ソースを除いて3万円強で、天吊りプロジェクターシステムが完成した。サウンドバーやスクリーンを固定した金具は、ホームセンターで探してきた。これらの金具は本来の目的とは違うが、取り付け強度も全く問題がなく、何より非常に安価に求められる。

サウンドバーは、配線の関係でプロジェクターの上方にセットしたのだが、映像を見ていると、前面にあるスクリーンの方から音声が聞こえてくるのが不思議だ。

この金額で、80インチのスクリーン上に、リモコン1つで映画が投影されるのだから、すごい時代になったものだ。とにかくWi-Fi環境があれば、Fire TV Stickとプロジェクターだけの組み合わせだけでも充分に楽しめる。ホームシアターのある生活、おススメできると思う。