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ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

モディファイドNS-1(電装・外装編)

今回は、電装関係をモディファイしたことを中心にご紹介しようと思う。NS-1の純正メーターは、左側がスピード、右側がタコの2眼タイプだ。レーサーレプリカといったら、中央にデンと構えたタコメーターの3眼タイプという印象が強い。そこで、他車のメーターを利用して3眼タイプ化に挑んでみた。さらに、ACジェネレーターの単相交流全波整流化を敢行、ヘッドライトをHID化するなど、ちょっと極めてみたのだ。


 

 

メーターを3眼タイプ化

スペイン製デルビGPR50用のメーター。誰とも競わずに落札できたのはいいが、使えるかどうかの保証は全くない。各メーターへの接続は、ケーブル接続ということだけは確認できた。

ほとんど弄くりがメインになったかのようなNS-1。走行距離も全く延びてない。今回は純正の2眼メーターから、3眼メーターへの変更を目論んでみた。まずはヤフオクから物色だ。ヤフオク・サーフィン?をしていたら、スペイン製レーサーレプリカ風バイクのデルビGPR50用の3眼風メーターが目にとまった。タコメータースピードメーターのケーブル接続は、オークション商品ページ画面で確認できた。しかし、NS-1のケーブル接続のネジ径やギア比などを含め、使えるかどうかは全く分からない。落札日当日、誰も注目していないのか、競わずにあっさり落札できた。さらに、このメーターが利用できることに期待したい。

デルビGPR50用のメーターをベースにした3眼風メーター。レーサーレプリカは、センターにタコメーター、これが定番だと思う。ランプ類は、全てLED化済だ。2灯になったウインカーインジケータランプは、簡単な2灯用回路を組んでいる。右側にあるランプ類を集約したインジケータで、左下の赤く点灯としているランプは、2ストオイル残量警告灯。オイルを少量にして点灯テストを行った。上部のグリーン点灯は、ニュートラルランプ。

商品が届いたので、早々に検証作業に入る。スピードメーターは、ケーブル取り付け用ネジ径が違うのでNGだった。まぁ良い。本命のタコメーターはというと、ケーブル取り付け用のネジ径が、運良くピタリと一致。期待が高まる。仮付で試しにエンジンを掛けてみると、純正タコメーターとギア比も同じなのか、アイドリング回転数の指針が同様な表示になった。

タコメーターが使えることが分かり、3眼風メーター搭載の先が見えてきた。スピードメーターは、中古の社外製トリップメーター付きを充てがうことに。ケーブル取り回しの関係で左側に配置、ステーを作って取り付けた。左側にあったインジケータは、ユニットから切り離し、スピードメーターの元の位置へ、軽加工ですっぽりと収められた。なお、メーター表示用のランプ類は、全て白色LEDへ打ち換えている。ウインカーインジケータランプは、簡単な回路を組んで左右2灯化に対処。こうしてできた3眼風メーターの取り付けは、GPR50のメーターステーと、NS-1のカウルステーを加工して、ネジ止めできるようにした。

 

ACジェネレーターの単相交流全波整流化

フライホイールを外し、ACジェネレーターのコイルを取り外して全波整流化用に配線加工を終えた状態。全波整流化には、このほかレギュレーター交換とメインハーネスの配線処理が必要となる。

ヘッドライトは、中国製17WタイプのHIDセット一式を、ヤフオクで調達した。ただし、NS-1はACジェネレーターが、単相交流半波整流タイプ*1なので、単相交流全波整流タイプ*2に加工する必要がある。などとエラそうだが、完全に請け売りだ。

ここは、先人のお知恵を拝借。ネット情報を精査して、ACジェネレーターの単相交流全波整流化の加工を行った。全波整流化で必要となるレギュレーターは、サードパーティー製の全波整流対応のものに変更している。全波整流化に伴う配線も必要となる。これは、NS-1の配線図を参考にしながら、メインハーネスの配線を、全波整流対応用に処理をした。と書けば簡単なようだが、門外漢ゆえに一筋縄ではいかずに苦労したが、なんとかなったようだ。

ヘッドライト内、向かって左下に白色LED搭載のポジションランプを増設した。HIDは17Wタイプでもかなり明るいのだが、長時間使用では、発電容量の関係からかチラつきが生じてくる。ハイビームでポジションランプ点灯、ロービームでHID点灯と、ライトの切り替えスイッチを割り振っている。

これでHID化は行えたのだが、HIDをつけっぱなしにしていると、チラつきだしてしまった。17Wとはいえ、バラストなどもあり、電流消費が大きいようだ。そこで、ヘッドライト内にLEDのポジションランプ増設を行い、日中は極力HIDを点灯しない措置に取り組んでみた。

NS-1のヘッドライトは、幸いなことにブラスチック製なので、加工が行なえる。そこで、左下の任意の位置に、ヘッドライトが取り付けられているホルダーと共に穴を開け、そこにゴム製のT10ランプホルダーを差し込むことにした。リーマーで穴のサイズをきっちりと合わせたので、自然に抜け落ちることはないし、ランプホルダーを外せば、ポジションランプのLED交換も可能だ。

灯火類は、全て白色LEDに置き換えた。リア用のウインカーは、NSR250R形状の社外製一体型LEDにした。ロ型にLEDが配置された、独特な光り方が特徴だ。

ポジションランプ用に入れた1WタイプのLEDは光量もあり、内部反射も手伝って日中でもかなり明るい。ディライトとして申し分ないと思う。点灯用のスイッチは、ハイビームでポジションランプ点灯、ロービームでHID点灯と割り振ってみた。

このほかウインカーやブレーキランプ類は、旧車こそLED化に習い(個人の見解)、全LED化を行っている。ほとんどが白熱電球を交換したLED化だが、リアのウインカーだけは、NSR250R形状の社外製一体型LEDを取り付けてみた、電球タイプと違い、ロ型の光り方が独特だ。

 

CBR600RR用社外製ミラーに交換

スクーター用汎用ミラーから、CBR600RR用の社外品バックミラーに換装した。アッパーカウルに取り付けたスクリーンは、自作した円切りカッターで、t0.8ポリカーボネートシートから切り出したもの。3眼メーターの斜めになった角度がいい感じだ。

外装で気になっていた箇所があった。実はスクーター用汎用品のバックミラーを、とりあえず取り付けていたのだ。そこで、レーサーレプリカに似合う形状のバックミラーを探すことにした。サイズや形など色々と検討した結果、CBR600RR用の社外品バックミラーの形状がベストだった。

同バイク用に何種類か出ていたのだが、取り付けステーに注目して本品を選択、アマゾンで調達することにした。角度調整用のパーツを外し、小加工した上で取り付けを行った。さすがにスーパースポーツ用のミラーとあって、NS-1のカウルとの相性も抜群だ。このミラーの導入により、さらに脱50cc化が進んだようだ。

CBR600RR用のバックミラー装着で、車体全体のまとまりがよくなったように思う。これで、益々脱50cc化が進んだような気がする。後は、懸案のビッグディスクローター化か。

それと、もう一つ気になっている箇所がある。それは、NSR50と共用のΦ220フロントディスクローターだ。実用上は問題ないレベルだと思うが、見た目が頼りない感じを受けてしまう。NSR50のホイール径は12インチ、NS-1のホイール径は17インチということで、ディスクローター径を小さく感じるのは、無理からぬことだ。そこで、ビッグディスクローター化を目論み、ネット検索をしていると、ヤマハTZR125のΦ266ディスクローターが、取り付けられるのが分かった。ブレーキキャリパーはこのまま利用して、キャリパーサポートを自作すれば、何とかなるかもしれない。この腹案が上手くいったら、ご紹介することにしようと思う。

 

*1:エンジンを掛けるとヘッドライトのランプが灯る方式

*2:イグニッションキーONでヘッドライトのランプが灯る方式