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ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

ヤマハTZR125レストア前の現状確認

レストア開始前に、現状の状態を確認することは、重要な作業といっていいだろう。安全面に置いても、交換しなければならないパーツ、利用できるパーツを見極めるのは、ある程度の経験が必要となるといっていい。また、最終的な仕上がりイメージをこの段階である程度行っておけば、無駄な作業を行わずに済む。ウーム、沸々とイメージが湧いてきたゾ……。


 

 

フレーム周り

レースに必要のないシートレール後方部分は、軽量化のためバッサリとカットされている。フレームの後方には、OXレーシング製FRPシート取り付け用のアルミステーが、取り付けられていた。とにかく軽量化は徹底されていて、必要のないステーは、ことごとくカットされていた。タンク後方にみえるリアブレーキのマスターシリンダーは、タイラップで吊るされていた。

 

軽量化のため、レースに不必要なステーは、ことごとくカットされていた。CDIユニットも、タイラップでぶら下げられていた。ただし、これら電装類は、街乗り化にあたっての措置か、レース時に行ったものかは分からない。本来この辺りは、バッテリーユニットを収めるケースなどが取り付けられるスペースだ。

 

2スト分離給油用の、オイルタンク用ステーは何故か残されていた。プロダクションレースの規定で、混合仕様はNGだったのだろうか。混合は、街乗りで使いづらいので、助かった。

 

フロント周り

フロントアッパーブラケットは、メインキーやメーターステーも兼ねたアルミ鋳造製一体構造だ。そのブラケットは、ハリケーン製セパレートハンドルを取り付けるために、一部カットされていた。驚いたことに、本来フロントステムのアウターフレームにある、ハンドルロック用のステーもカットされていた。かように軽量化は、徹底して行われていた。フロントフォーク左には、OXレーシング製のステアリングダンパーが取り付けられていた。

 

フロントディスクは、282ミリ径フロータータイプに換装されていた。そのため、アルミ製のキャリパーサポートが取り付けられている。このディスクローターは、オフセット0のヤマハFZR250などに採用されている、282ミリ径を流用したものと思われる。

 

ステップ周り

OXレーシング製のバックステップが取り付けられていた。フレームやスイングアームは、必要のないステーをカット後に、再塗装されたようだ。

 

バックステップは、シフトレバー、ステップを含めてアルミ製だ。チェーンカバーは、取り付け用のステーがカットされているので、取り付けできない。

 

エンジン周り

エンジン右側には、ポリ容器を利用した、オイルクーラントのリザーバータンクをタイラップ止め。メインフレームのキックペダル前に、フロントカウル取り付け用の純正ステーが後付けされている。

 エンジンシリンダーの左側にある円形状のものは、YPVSのユニット。ケーブルの長さ調整用のナットの位置が、おかしな状態になっている。

 

チャンバーもOXレーシング製のものに換装されている。Sカーブのようなエキパイの取り回しは、純正マフラーと同様の形状が採用されている。あまり類を見ない独特の形状が、たまらなく艶やかだと思うのは、僕だけだろうか。

ーつづくー