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ひと手間Weblog

メカ好き文系が試みたDIYと乗り物のレストアやモディファイの備忘録

ヤマハTZR125レストア&モディファイ ― 完成披露編

ヤマハTZR125を2015年3月に入手。メーカークオリティを掲げたレストア&モディファイは半年近く紆余曲折の期間を挟んだが、約1年余りで完成に漕ぎ着けた。今となっては貴重な2ストロークマシンを、復活し終えたことが何よりも喜ばしい。さりとて125ccとはいえ、終のバイクが2ストレーサーレプリカって、どうよ……もとい、如何なものだろうか。


 

 

TZR125 OXレーシング 街乗り仕様 全体ショット

メーカークォリティーを掲げ、レストア&モディファイが一段落し、ついに完成を迎えた我がTZR125。ウインカーなども含め、パッと見、純正仕様かと思わせるような仕上がりを目指してみた。ヤマハ伝統のストロボラインは、TZR250R(3MA)をイメージ。カラーリングはカッティングシートによるものだ。

 

1990年前後に登場したヤマハレーサーレプリカは、概ね洗練されたデザインだったと思う。その中でもヤマハがこの年代に投入した3本スポークのホイールデザインは、特に秀逸ではないだろうか。このTZR125もその年代のレーサーレプリカからインスパイアを受けてまとめ上げたものだ。ただし街乗り仕様なので、前傾姿勢が余りきつくならないようなハンドル高として、実用性も併せ持つようなスタイルを心掛けた。

 

TZR125 OXレーシング 街乗り仕様 細部ショット

メーターベース、ハリケーン製セパレートハンドルクランプ、トップブリッジを艶消しの黒で塗装した。常に目に入るところが奇麗だと気分がよいものだ。フロントブレーキ用マスターシリンダ―は、若干ダメージがあったので程度の良い中古パーツに交換。バックミラー取り付け用のネジ穴は、適当なサイズのキャップを艶消し黒に塗装して押し込んである。メインスイッチの表示がなくなり間が抜けてしまったので、赤のカッティングシートをリング状にして貼ってみた。

 

フューエルタンクのニーグリップ側は、角にエッジのあるタイプなので、厚手で広めのタンクパッドを巻くことにした。これでコーナリング中に、腿にあたる違和感が随分と緩和された。金色の輝きを放つOXレーシングのステアリングダンパーが目に留まる。メインキーとフューエルタンクのキャップ開閉キーが、1本で扱えるのは有り難い。ヘルメットホルダーにもキーは必要だが、ヘルメットホルダーそのものが取り付けられていなかった。

 

ロゴ類とカラーリングのラインは、ホームセンターで入手できるカッティングシートから全て切り出したものだ。ロゴの作成方法は、トレースしたものをプリントアウトし、カッティングシートに貼ってからアタリ線と一緒に切り出してある。シルバーライン上のYAMAHAロゴは、従前のサイズだと少し小さかったので、大き目なサイズに作り変えてみた。

 

滑り止め加工が施されたラバーシートは、市販レーサーのTZ125用を一部カットして取り付けている。テールランプはTZR50R(4EU)用を、シートカウルとの一体化を目指してツライチにおさめてみた。FRP樹脂で埋めた穴や割れ欠けは、初めて行った作業にしては、及第点が与えられるのではないだろうか。

 

フロントタイヤは、ダンロップTT900GP 90/80-17チューブレスタイヤを選択した。フロントブレーキのディスクローターは、FZR250Rなどに用いられるΦ282ミリ(オフセット0)のフローティングディスクが装備されていた。そのビッグローター化の対応として、キャリパーサポートが取り付けられていた。このキャリパーサポートは、市販品ではなくオリジナルのワンオフ物なのかもしれない。

 

OXレーシングのバックステップは、軽量なアルミ合金製だ。ボールジョイント採用のシフトロッドで操作性もよい。ドライブスプロケットは、1丁落としで加速重視に。チェーンカバー取り付け用のステーがカットされているため、チェーンカバーは無くレーサー然としている。サイドスタンドは、鋳物製のTZR250R(3MA)用が流用できるとのことで、ヤフオクで調達して取り付けた。このサイドスタンドだと立ち気味のTZR125純正サイドスタンドと違い、バイクがかなり傾くので強風で倒れる心配はなさそうだ。サイドスタンドをたたんだ時のバックステップとの相性もよい。

 

リアタイヤブリジストンBATTLAX BT39RSS 100/90-18チューブレスタイヤを選択。前後タイヤで銘柄を変えたのは、ネット情報の鵜呑み。タイヤは自身で手組みを行っている。前後タイヤ共に街乗り用にはオーバースペックだが、一応レーサーレプリカということで見た目優先に。さらにリアホイールを17インチ化して少し太めのタイヤを履かせ、リアスタイルの華奢な感じを一掃したい……ところだが、ここは見た目ではなく軽量モデルゆえの小気味良いヒラヒラ感の乗り味を重視した……乾燥重量105kgにリスペクト。

これで連載は一段落。小変更などを行ったら随時報告したい。